ブックタイトルメカトロニクス4月2018年

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概要

メカトロニクス4月2018年

10 MECHATRONICS 2018.4 御社の概要と事業展開についてお聞か せ下さい鈴木 : 当社は元々、コンピュータ関連機器およびCAD製品の開発/製造/販売で事業展開している株式会社ワコム(以下、ワコム)のCAD事業部でしたが、会社分割により昨年の12月1日に新会社として設立しています。また同時に、日東工業株式会社(以下、日東工業)が当社株式100%の譲渡を受けることで、日東工業グループの一員となっています。 今回、同社グループの一員になった背景としては、同社は配電盤の事業などを行っていますが、どちらかというと標準品を販売するハードウエアを中心としたビジネススタイルを展開しているようで、さらに販路を拡張するためには、設計からアプローチしていけるソフトウエアを取り入れることが必要であると判断されたことが要因の1つになっているようです。そこで、数ある中からワコムのCAD 事業を選んで頂いたのは、30年以上にわたり日本の製造業の電気設計において実績を積み重ねてきたことが評価されたと考えています。 まだスタートを切ったばかりの新会社ではありますが、主な事業内容としては、ワコムのCAD 事業部で行っていた電気設計CADソフトウエアによる効率的な設計/製造業務を支援するトータルソリューションの提供を引き続き行っています。また、拠点 株式会社ワコムのCAD事業部から、会社分割により新会社として設立された株式会社ECADソリューションズ。今回は、新会社としてスタートされた同社の概要と、事業の柱である時代の流れに沿った技術トレンドを付加させながら成長を続ける『ECAD』シリーズについて、代表取締役社長 鈴木 忍 氏にお話を伺った。株式会社 ECADソリューションズ代表取締役社長鈴木 忍 氏データベースをコアに機能を充実させた電気設計CADソフトウエア~時代の流れに沿った技術トレンドに対応しながら機能強化を図る~としては本社をさいたま市中央区新都心に設置し、大阪と名古屋にそれぞれ営業所を設置しています。ワコムの時には、営業スタッフと技術スタッフが東京と埼玉の別々の拠点にいましたが、現在はここ本社の同じスペースにいるため、連携なども取りやすい環境になっています。さらに、代理店に関しても今までと同じ体制で取引を継続している状況です。 御社の主力製品である電気設計CAD ソフトウエアについてお聞かせ下さい鈴木 : 当社の主力となる製品は、1983 年のワコム設立当初から提供している電気設計に特化したCADソフトウエア『ECAD』シリーズです。主な特徴としては、効率的に電気図面を作図できる機能、ミスなく出力できる帳票出力機能、スマートに図面やファイルを管理できるマネージメント機能などを備え、それに加え3DCADや製造現場とのソリューション構築にも対応できる柔軟性や、直感的な操作と軽快な動作を実現するユーザビリティといったことが大きな強みになっています。市場展開としては、制御盤/分電盤/配電盤/キュービクルなどの盤を専門に扱う業界はもとより、生産設備/印刷装置/アミューズメントなどの幅広い業界に導入実績があり、国内の電気設計CAD分野において高いシェアをもっています。 この製品は、時代の流れに沿った技術のトレンドを付加して成長を続けており、その1つの区切りとして『ECAD dio』シリーズをリリースし、現在では当社のユーザーに多く普及しているブランドになっています。また、4年程前に新たなブランドとして『ECAD DCX』シリーズをリリースしています(写真1)。この新しいシリーズは、データベースを内包したCADソフトウエアで、毎年機能強化を図ってバリエーションを増やしています。そのため、主力の開発は『ECAD dio』から『ECAD DCX』に移っており、現在のユーザーに対しては移行を促進している状況で、今後は主力製品になっていくと思います。 『ECAD DCX』と『ECAD dio』の大きな違いは、データベース型か非データベース型かにあり、『ECAD dio』は基本的に自由に作図ができるため、熟練の電気技術者には非常に使いやすい製品ですが、昨今の技術トレンドとして熟練の電気技術者が減少し、若い電気技術者がその熟練者の技術を早く取得しなくてはならないという問題が生じています。そのため、若い電気技術者やパートの従業員でも、効率よくITで設計の品質を担保できるモデルとして『ECAD DCX』が開発されました。 最近では、コンバート機能を強化し、より『ECADdio』から移行しやすいようにした『ECAD DCXPremium 2018』、『ECAD DCX Professional2018』、『ECAD DCX Standard 2018』の3タイプを昨年の9月にリリースし、ユーザーのニーズに応じて販売しています。主な特徴としては、手間とミスを減らす作図機能、正確な図面作成に貢献する部品情報連動機能、場所の特定も簡単なエラー検出機能など、『ECADDCX』のコアとなるデータベースを管理しやすい機能が色々備わっています。 それから、部品のデータベースである部品マスターの情報をもとに図面作成していく運用と、部品マスター写真1 電気設計CADソフトウエア『ECAD DCXシリーズ』写真3 配線測長機能&経路モニタリング機能の流れ写真2 柔軟な運用スタイル