ブックタイトルメカトロニクス2月号2018年

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概要

メカトロニクス2月号2018年

48 MECHATRONICS 2018.2 西暦奇数年に開催される日本最大規模の工作機械見本市『メカトロテックジャパン2017(MECT2017)』が、10 月18日(水)~21日(土)の4日間、ポートメッセなごや(名古屋市国際展示場)において開催された。 毎回、世界最先端の技術での実演加工に挑戦する主催者コンセプトゾーン(企画展示)では、新市場として期待される「宇宙」にスポットを当て、宇宙ベンチャーの取り組みや、最新の人工衛星に向けた部品加工など宇宙市場で必要とされる加工技術が紹介され、4日間の来場者数は92,305 名を集めた。■サブミクロンレベルの微細形状や 表面粗さを高精度に測定 オリンパス(株)は、研究/開発や品質検査などで使用できるサブミクロンレベルの微細形状や表面粗さを高精度に測定する3D測定レーザ顕微鏡『LEXTOLS5000』の展示を行っていた。 同製品は、「4Kスキャンテクノロジー」や改良された「LEXT専用光学系」により、ほぼ垂直な形状やナノに迫る微小段差が検出可能となり、測定性能が大幅に向上。低倍率から高倍率まで高速/高精度測定が可能な「PEAKアルゴリズム」を新たに搭載し、従来比4倍のデータ取得スピードを実現。「スマートスキャンⅡ」や「解析テンプレート」機能により、データ取得からレポート作成まで一連の作業を自動化し、スタートボタンを押すだけの簡単操作を実現することで、誰が使用してもばらつきのない正確な測定結果がスピーディーに得られる。■接着/溶着強度を測定 (株)イマダは、フィルムやテープ素材などを180 度方向に剥がすことで、接着/溶着強度を測定する剥離強度試験機『IPTSシリーズ』の展示を行っていた。 同製品は、ワンボタンオペレーションでの簡単な操作で効率を高めるとともに、高い精度の測定が可能になり、日常的な剥離試験の品質管理などに使用できる。2000Hz の応答性で荷重の変化を確実に記録でき、幅広い速度レンジにも対応(120 ~1500mm/min)。サンプルサイズに合わせ、高さ/角度の調節が可能(剥離角度:165~180 度)。エンボスキャリアテープのカバーフィルム剥離試験も可能。■用途に応じて 駆動方法の切り替えが可能 ミニター(株)は、用途に応じて「STROKE CONTROL」と「VOLTAGE CONTROL」の2つの駆動方法を切り替えできる超音波研磨機『POLYTOR』の展示を行っていた。 同製品は、負荷に対して振幅量を維持することにより、力強く素早い研磨が可能な「STROKE CONTROL」と、負荷に応じて振幅量が変化することにより、技巧的な精密研磨が可能な「VOLTAGE CONTROL」の2つのモードを切り替え可能。パワーモードの搭載で、従来より最大駆動電圧が上がり力強さをアップし、負荷の大きい作業で効果を発揮する。■無人化対応が可能 (株)メクトロンは、「無人化ソリューションへの挑戦」をテーマにしたマルチセル横形マシニングセンタ『MCH81』の展示を行っていた。 同製品は、バー材から6 面加工を可能にした工程集約機バー材のインデックス軸にDDMを採用し、高速割出を実現。反転インデックスユニットで切断後の加工およびOP周辺装置で完全自動化対応。同社製立形コンパクトマシニングセンタ『MTV-T360』2軸専用ローダを内蔵した省スペース機。同社製DDMインデックステーブル治具、IN/OUTコンベア、ストッカなどにより、無人化対応が可能。■長尺対応高速NCロールフィーダ ダイマック(株)は、長尺対応の高速NCロールフィーダ『A-40』の展示を行っていた。 同製品は、同社製『Hシリーズ』と同じプレス回転数において、長い送りが可能なロングスプリントモデル。プレス追従回転数が600spm、最大材料幅が400mmまで対応可能で、自動板厚調整機能を搭載。リリース方式は、電磁石ロール加圧方式で、エア供給は不要。主な仕様は、最大材料幅:400mm、最大材料板厚み:1.6mm、最大送り長さ設定値:999.99mm、プレス追従回転数:600spm、など。■多様化するニーズに対応するため 2タイプを用意 スター精密(株)は、多様なニーズに対応するため、typeA / B の2タイプを用意し、必要な機能を自由に組み合わせて最適な機械構成を実現するスイス型CNC自動旋盤『SR-20JⅡ』の展示を行っていた。 同製品は、物台のY軸案内面にスラント型すべり案内面構造を採用し、切削点近くにX/Y軸案内面を放射状に構成できるため、機械剛性が向上。また、ボールねじ中心を通りY 軸案内面と平行する直線と切削点が近接する構造にできるため、切削抵抗によるモーメント荷重が減少し、Y/Z軸方向の刃物台剛性が向上。切削室、主軸台室ともに大開口の跳ね上げ式ドアを採用し、余裕のある作業スペースを確保している。■ハンドヘルドタイプの外観検査ツール 日本ヴィジョン・エンジニアリング(株)は、ハンドヘルドタイプの外観検査ツールであるデジタルルーペ『CamZ』の展示を行っていた。 同製品は、近接撮影が可能な独自カメラ光学系と4.3インチLCDディスプレイを搭載し、高コントラスト/高画質画像を簡単にキャプチャーしてディスプレイに表示する。撮影倍率は、4 倍から14 倍まで段階的に切り替えが可能。また、測定のためのグリッドスケールがサポートされているため、スクロールすることで画像各部の寸法測定も可能。イメージは内部メモリーに保存され、USBインタフェースでPCに簡単に転送し、文書への貼り付けなどレポート作成に便利。■ 5×レンズto1×センサで 柔軟な測定を実現 (株)モアソンジャパンは、1つのセンサに異なる測定範囲のレンズセット5個(CCD /プロジェクタ)を付け換えるだけで、測定対象物の大きさにあった最適な精度、点間ピッチを保持した測定が可能な非接触3次元デジタイザ『ZEISS COMET L3D 2』の展示を行っていた。 同製品は、CCDカメラとプロジェクタの位置関係の変更が不要で、45~500mm、合計5種類のレンズから選択/交換するだけの簡単なセッティングで測定がスタートできる。新ソフトウエア『ZEISScolin3D』で制御が可能なモデルのため、測定対象物上のフリンジパターンを常にモニタリングし、振動や環境光の変化を検知することが可能。2017年10 月18 日(水)~21日(土)ポートメッセなごや(名古屋市国際展示場)(株)ニュースダイジェスト社■ 会 期■ 会 場■ 主 催メカトロテックジャパン2017(MECT2017)主催者コンセプトゾーンの展示3D 測定レーザ顕微鏡『LEXT OLS5000』マルチセル横形マシニングセンタ『MCH81』非接触3次元デジタイザ『ZEISS COMET L3D 2』スイス型CNC自動旋盤『SR-20JⅡ』剥離強度試験機『IPTSシリーズ』高速NCロールフィーダ『A-40』デジタルルーペ『CamZ』超音波研磨機『POLYTOR』