ブックタイトルメカトロニクス10月号2017年

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概要

メカトロニクス10月号2017年

MECHATRONICS 2017.10 924ピン小型パッケージで小型家電やFA機器の5V動作にも対応する交流電圧と交流電流を同時に出力する16ビットフラッシュメモリー内蔵マイコンのサンプル出荷を開始交流電力校正器を発売 セイコーエプソン(株)は、低消費電力16ビットフラッシュメモリー内蔵マイコンの新製品として、トースタなどの小型家電や、FA 機器に搭載されるスイッチなどに適した『S1C17M20』を開発し、サンプル出荷を開始した。 同製品の内蔵発振回路は、16MHz、12MHzに加え、『S1C17ファミリー』では最速の20MHzも備え、ユーザーが任意に選択することが可能。自己書き換え可能な、16kB のフラッシュメモリーと2kB のRAMを内蔵。UPMUX(ユニバーサル・ポート・マルチプレクサ)機能搭載により、入出力端子の機能割り付けをソフトウエアで変更することが可能。トレラント・フェイルセーフ対応I/Oを設定しているため、電源電圧の異なる他機器とのI/O接続時、不要な電流が流れることによる消費電流の増加や回路故障を防止できる。A/D変換器や3種類のシリアル通信 横河メータ&インスツルメンツ(株)は、電力計などの測定器の校正用として、交流電力を広範囲、高確度/高安定度で出力する機能を搭載した、交流電力校正器『LS3300』を発売した。 同製品は、交流の電圧/電流/電力の校正や電力の位相や力率も任意の値で検査することが可能。また、交流電力計の校正に必要な機能に絞ったことで、導入しやすいコストに貢献するとともに、交流電力値に関して±0.045%の高い確度と1 時間当たり±0.01%の高い安定度を実現。校正器の大電流対応は、通常オプション仕様になるケースが多いが、同製品は標準仕様で、最大62.5A の大電流の長時間出力が可能。さらに、3 台を同期させて出力する場合は、最大180A の大電流を簡単に出力できる。そのため、スマートメータやシャント抵抗、電流センサなど機能を装備。SLEEPモードでの消費電流は0.5μAと低消費で、電源電圧は1.8~5.5Vまで対応しているため、産業用途から電池駆動の民生/IoT機器まで、広範囲なアプリケーション向けに採用することができる。 近年の家電製品は、多機能化が進み、マイコンが処理する情報量は増加の一途にあり、マイコンの高速動作と小型化も求められている。今回の新製品は、同社マイコンでは端子数が最少のSQFN4-24ピンで、サイズは4×4mmの小型パッケージをラインアップ。また、フロー実装に適したピン間隔0.8mmの『S1C17M21(TQFP12-32)』と、ピン間隔0.5mm の『S1C17M22(TQFP12-48)』を準備。あわせて、フラッシュメモリーを32kBにアップした『S1C17M23』、『S1C17M24』、『S1C17M25』も展開している。の大電流による校正が必要な機器に最適。 開発現場や工場で使用される電力計、温度計、マルチメータなどの測定器には、正確さを保つために定期的な校正が必要である。近年は、ISO9001を中心とした国際標準規格に対応した品質マネジメントシステムの導入が進み、測定器を校正する重要性が一層高まっている。電力計などの測定器の校正に用いる校正器は、電圧/電流信号の同時発生機能と位相制御機能を備えた単相2線交流電力が校正できるタイプと、さらに複数台を組み合わせることで三相交流電力も校正できるタイプが主流である。このような校正器は、多機能で高額なうえに、大電流の連続出力可能時間が短時間であったり、三相電力校正の設定操作が複雑であったりするため、スマートメータなどの電力計を大電流で校正したいユーザーや、単相交流電力を1台で校正できることに加え三相交流電力も容易に校正したいユーザーのニーズには対応できていなかった。 同社では、2017 年度100 台、2018 年度150 台の販売(国内外)を目標にしている。2017.10 同社では、それぞれ月産20 万個を予定している。請求番号K5004請求番号K5003請求番号K0005 請求番号K0006