ブックタイトルメカトロニクス9月号2017年

ページ
10/52

このページは メカトロニクス9月号2017年 の電子ブックに掲載されている10ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

概要

メカトロニクス9月号2017年

10 MECHATRONICS 2017.9 御社の沿革および概要について お聞かせ下さい安田 : 当社は、富士機械製造株式会社(以下、富士機械製造)の100%出資からなる子会社で、元々は同じく同社の子会社であった株式会社エデック(以下、エデック)と株式会社リンセイシステム(以下、リンセイシステム)の二社が合併した会社になります。 エデックは、1970 年に設立されたベンチャー企業で、画像機器を中心としたハード/ソフトウエアの開発などを行い、拠点は本社を東京都に設置していました。設立当初は、単独で事業を展開していましたが、途中から富士機械製造の資本が入り、同社の子会社となっています。またリンセイシステムは、1992 年に設立され、FA用の制御盤やモーションコントローラなどを中心としたハード/ソフトウエアの開発などを行い、拠点は本社を愛知県豊橋市に設置していました。こちらの会社は、設立当初から100 %ではありませんが富士機械製造の資本が入っており、同社製のマウンタ向けの制御盤などを供給していました。 そして、2003 年にリンセイシステムを存続会社として合併を行い、現在の株式会社エデックリンセイシステ 画像処理関連とモーション制御を中心に、ハード/ソフトウエアを設計から製造まで一貫したものづくりで提供している株式会社 エデックリンセイシステム。今まで培われたノウハウを活かし、様々なニーズにフレキシブルに対応する同社の概要と事業展開、主力製品などについて、代表取締役社長安田 公彦 氏、営業統括部 第2営業部 営業技術課 課長 杉浦 暢彦 氏にお話を伺った。株式会社 エデックリンセイシステム代表取締役社長安田 公彦 氏営業統括部 第2 営業部営業技術課 課長杉浦 暢彦 氏画像処理技術とモーション制御技術をコアに事業展開~設計から製造まで一貫したものづくりを提供~ムに名称変更しています。拠点としては、本社を愛知県豊橋市に置き、工場も同じ豊橋市内にあります。営業所は東京都港区に東京営業所を開設しています。 現在の事業内容としては、2つの会社の特徴を活かした画像処理関連技術とモーション制御技術を中心に、6つの分野を展開しています。昨年度の売り上げの約90%は富士機械製造向けのビジネスで、残りの約10%が自社事業と呼んでいる外売り向けのビジネスになっていますが、今後は自社事業についてもより一層力を入れていきたいと思っています。 また従業員に関しては、正社員/パート/派遣社員を含め本年4 月時点で152 名になり、事業の主力となる技術部門と生産部門に多くが配属されています。現在は、生産関連の需要が増えているため、従業員も160~170名ほどに増員されています。 御社が展開されている 6つの事業内容について 概要などお聞かせ下さい杉浦 : まずは、当社主力の1つである画像処理関連事業について説明します。この事業は、エデックから引き継がれた技術と、それにプラスアルファとして色々な技術を追加しながら画像処理の総合メーカーとして展開しています。その中で当社の強みは、カメラとカメラから画像を取り込むフレームグラバボード、それから取り込んだ画像を処理する画像処理のソフトウエアといった、画像処理に必要なすべてを社内で内製化しているため、一括して提供できることです。 カメラについては、汎用モデルではなく、高速、高解像度のハイエンドモデルに特化した製品を提供しています。2500 万画素高解像度カメラの設計から製造まで行い、小型化や低コスト化、カスタム/ OEMなど幅広いニーズに対応することが可能です。フレームグラバボードについては、ハイエンドモデルのカメラに対応し、高速取り込みなどを含めた豊富なラインアップを用意しています。また、機能追加や低コスト化、カスタム/OEMにも対応しています。画像処理のソフトウエアについては、画像処理アルゴリズムの開発から行っており、また汎用ライブラリを使った検査/計測ソフトウエアの開発にも対応しています。 この事業では、電子部品/デバイス/半導体、プラスチック/樹脂加工、工作機/工具製造、医療機器/医療器具製造、食品/食品容器、窯業/建材、自動車/自写真1 201対応実装精度計測顕微鏡『Eagle Scope-SMT』写真2 メタルマスク検査用顕微鏡『Eagle Scope-MASK』