ブックタイトルメカトロニクス8月号2017年

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概要

メカトロニクス8月号2017年

8 MECHATRONICS 2017.8データ取得速度5倍、大気中/液中でもナノオーダの観察が可能な歩行検知および歩数計測機能を内蔵した高分解能走査型プローブ顕微鏡を発売加速度センサを開発 (株)島津製作所は、画像データの取得速度を最大5倍に高めるとともに、X軸/Y軸の最大走査範囲をそれぞれ4 倍に拡大し、大気中や液中においても真空中と同様に高分解能な観察を実現する走査型プローブ顕微鏡のフラッグシップモデル『SPM-8100FM』を発売した。 同製品は、高速性に優れる『HTスキャナ』を採用したことで、極めて高い分解能を維持したまま画像データの取得スピードが前機種比で最大5倍に向上したとともに、最大走査範囲がX軸/Y軸それぞれで前機種の4 倍となる10μmまで拡大。観察視野の探索が容易になり、観察のスループットが向上する。また、プローブを試料表面に接近させるための煩雑な操作を減らすとともに、試料にプローブが衝突する危険性を低減するため、プローブのアプローチ機能を充実。さらに、リアルタイムに装置状態をモ 米国ニューヨーク州イサカに本社を置くロームグループのKionix,Inc., は、スマートフォンやウェアラブル機器の歩数計機能に最適な3 軸加速度センサ『KX126』を開発した。 同製品は、歩行検知および歩数計測のアルゴリズムをセンサに内蔵しており、歩数計機能向けに個別回路を設計する必要がなくなるため、ユーザーの設計負荷軽減に寄与。最適化された独自の低消費アルゴリズムにより、わずか100nAで歩数計機能を追加することができ、アプリケーションの低消費電力化に貢献(一般的な加速度センサの消費電力は約150uA)。2×2×0.9mm の小型パッケージを採用しているため、限られたスペースでも歩数計機能が実現できる。また、これまで培ってきた同社製加速度センサの特徴も継承している。ニタしたい、観察画像を確認しながら効率良くパラメータの設定を行いたいといった要望に応えるため、プローブの動きに対応した信号を表示する機能の追加など、ソフトウエアの機能を拡張してデュアルモニタにも対応させたことで、操作性が大幅に向上した。 最先端のナノテクノロジーの研究では、原子レベルの構造解析や物性の計測が進んでいる。同社が2014 年1月に発売した前機種『SPM-8000FM』は、科学技術振興機構(JST)先端計測分析技術・機器開発プログラムの成果を生かして、SPM製品として大気中や液中でも真空中と同様の高分解能観察を実現した。一方で、優れた観察性能に対し、データ取得時間の短縮が課題となっていた。 同社では、2017 年6 月13日より発売しており、発売から1 年間で国内外10 台の販売を計画している。 近年、フィットネス分野においては、歩いている状態を検知する歩行検知および歩数を数える歩数計測の両方の機能を搭載した、より高精度な歩数計が必要とされている。こうした高度な歩数計は、見守りはもちろん、物流や職場の業務効率改善においても、活用が期待されている。また、このようにセンサを搭載するアプリケーションは年々増加しており、それに伴い、センサに直接アルゴリズム等を内蔵するケースが増えている。各種機能を直接センサに内蔵することで、簡単かつ使いやすい製品を提供するだけでなく、アプリケーションの小型化やバッテリ消費の低減も期待されている。 同グループでは、今後もIT機器や産業機器、IoT 市場などのニーズに対応するため、高精度かつ小型のセンサラインアップを拡充していく予定。2017.8請求番号H5002請求番号H5001請求番号H0005