ブックタイトルメカトロニクス6月号2017年

ページ
48/52

このページは メカトロニクス6月号2017年 の電子ブックに掲載されている48ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play

概要

メカトロニクス6月号2017年

48 MECHATRONICS 2017.6 創エネ/蓄エネ/省エネ技術の総合展『スマートエネルギーWeek 2017』が、3 月1日(水)~3日(金)の3日間、東京ビッグサイトにおいて開催された。 同展示会は、『FC EXPO 2017 ~第13 回 〔国際〕水素・燃料電池展~』、『PV EXPO 2017 ~第10 回〔国際〕太陽電池展~』、『第8回 太陽光発電システム施工展』、『バッテリージャパン ~第8 回 〔国際〕二次電池展~』、『第7 回 〔国際〕スマートグリッド EXPO』、『WIND EXPO 2017 ~第5 回 〔国際〕風力発電展~』、『第3回 電力自由化EXPO』、『第2回〔 国際〕バイオマス発電展』、『第1 回 〔次世代〕火力発電EXPO』の9 展で構成され、3日間の総来場者数は62,426 名を集めた。■高出力な両面発電モジュール トリナ・ソーラー・ジャパン(株)は、従来製品の両面ガラスモジュール『DUOMAX』に高効率な両面発電セルを組み込んだ高出力両面発電モジュール『DUOMAXtwin』の展示を行っていた。 同製品は、透明な封止材と2枚のガラスの間に60 枚の両面発電セルが挟み込まれた両面ガラス構造で、両方の表面に電極(金属電極)がある両面発電セルは、両側から光を受けることができ、片側発電のモジュールに比べ、25%まで出力増加させることが可能。高い緯度で積雪の多い地域や、BIPV 用途のような垂直設置など、地面や周囲のものに反射した散乱光を取り込むことができるように設計されている。■独自開発のMEMS 水素センサを搭載 ヤマハファインテック(株)は、独自開発のMEMS 水素センサを搭載した水素リークディテクタ『YHLD-100』の展示を行っていた。 同製品は、高分解能により、低濃度の0.5ppm から高濃度の13000ppmまでを検知可能。水素濃度が13000ppm(=1.3 %)を超えた場合は、「危険」メッセージを表示し、警報を出して測定を中断する。高スループットで検査ができるため、次の検知に素早く移ることができる。同一濃度雰囲気中でも水素がある限りその検出値を表示し、高濃度水素でのリニアリティの悪化や出力の飽和がない。■環境温度50 ℃に対応 ブラザー工業(株)は、環境温度-10~50℃まで対応する燃料電池システム『BFC4-700MH-DC48V』の展示を行っていた。 同製品は、直射日光のあたる真夏の屋外でも安定稼働を実現し、非常時の交通インフラを支えることが可能。初期設置の接続が簡単に行える。簡単で安全な燃料交換を実現し、またフロントオペレーションによりメンテナンスも容易に行える。水素燃料は、燃料ケースを入れるだけで簡単にセットすることができる。■水さえあれば充電可能 古河電池(株)は、非常時に水さえあれば、多くのスマートフォンなどを充電できる非常用マグネシウム空気電池『MgBOX』の展示を行っていた。 同製品は、水や海水だけで発電することができ、長期保存が可能(5 年間保証)で、軽くて廃棄も容易(紙製容器)といった特徴をもっている。主な仕様は、発電時間:最大5日間、電気量:300Wh、寸法:W233×D226×H226mm、質量:約1.6kg(注水前)/約3.6kg(注水後)、出力電圧:DC5V、最大電流:1.2A(2 ポート合計)、USB ホート:2ポート、スマートフォンのフル充電回数:30 回(充電池容量が1500mAhのスマートフォンを充電した場合)。■高周波トランス絶縁方式を採用 (株)安川電機は、高周波トランス絶縁方式の採用により、どんな太陽電池にも接続可能な太陽光発電用パワーコンディショナ『Enewell-SOL P2H』の展示を行っていた。 同製品は、従来は接続ができなかった負極接地の太陽電池などにも接続が可能で、太陽電池の出力低下(PID現象)にも対応できる。外部に商用トランスを設置しなくても、低圧連系三相線(灯動共用三相四線式の低圧三相配線電線)に接続が可能で、システムの簡素化とコストダウンが図れる。塩害地域や寒冷地域へも設置可能な高い環境性能をもっている。■ナノ材料を安全かつ再現性よく分散 (株)シンキーは、超音波と回転の組み合わせによる新たな分散方式により、ナノ材料を安全かつ再現性よく分散することが可能な自転/超音波ナノ分散機『分散ナノ太郎 PR-1』の展示を行っていた。 同製品は、斜め45 度に容器を傾け自転させることで試料(分散媒とフィラ)を対流させながら、容器の底面と側面へ合計140Wの強力な超音波を二面照射し、均一なナノ分散と確かな再現性を実現。さらに、超音波バスの水槽の温度管理機能により、極度の温度上昇を抑えることで、材料への発熱の影響を最小限にしたナノ分散が可能。■多様なガス成分に対応 (株)堀場製作所は、多様な測定原理/測定成分により、1 台で最大4 成分の測定が可能なマルチガス分析計『VA-5000 / VS-5000シリーズ』の展示を行っていた。 同製品は、小型センサモジュールにより小型軽量化を実現し、同一成分のモジュールを複数搭載することでさらなるダイナミックレンジの拡大も可能。低濃度/高濃度を問わず、1 台で広範囲な測定をカバーし、常に最適なレンジを選択できる。フローセンサの改良により、検出器の感度が向上。幅広い研究分野での用途に対応。■最大15kW の出力が可能 松定プレシジョン(株)は、薄型/軽量設計で最大15kW の出力が可能なハイパワー/多機能プログラマブル直流電源『PRK / PRKJシリーズ』の展示を行っていた。 同製品は、高さ1U(44mm)サイズで最大2.5kW、2U(89mm)サイズで最大5.5kW、3U(133mm)サイズで最大15.3kWの大出力を実現。デジタル入出力ポートを標準装備し、多連結、マスタスレーブなど色々な組み合わせで使用可能。4桁表示の大型電圧/電流メータにより、視認性に優れた高精度のモニタリングが可能。低ノイズスイッチング方式で、研究開発などに適している。 同展示会の次回開催は、2018 年2 月28日(水)~3月2日(金)の3日間、東京ビッグサイトにて開催される予定。2017年3月1日(水)~3日(金)東京ビッグサイトリードエグジビションジャパン(株)■ 会 期■ 会 場■ 主 催スマートエネルギーWeek 2017高出力両面発電モジュール『DUOMAX twin』水素リークディテクタ『YHLD-100』非常用マグネシウム空気電池『MgBOX』マルチガス分析計『VA-5000/VS-5000シリーズ』燃料電池システム『BFC4-700MH-DC48V』自転/超音波ナノ分散機『分散ナノ太郎 PR-1』太陽光発電用パワーコンディショナ『Enewell-SOL P2H』ハイパワー/多機能プログラマブル直流電源『PRK / PRKJシリーズ』