ブックタイトルメカトロニクス2月号2017年

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概要

メカトロニクス2月号2017年

MECHATRONICS 2017.2 9大気汚染の原因となる窒素酸化物を高感度に測定可能な使用済みの紙を原料として文書情報を完全に抹消した上でポータブルNOx-O2測定装置を発売新たな紙を生産できる乾式オフィス製紙機の販売開始 (株)島津製作所は、窒素酸化物(NOx)および酸素(O2)の濃度をリアルタイムで測定可能なポータブルNOx-O2測定装置『NOA-7100』を発売した。 同製品は、クーラやポンプ、フィルタなどのサンプリング部品を本体に内蔵しているため、前処理装置を必要とせずにオールインワン(装置単体)での測定が可能。同社の定置型排ガス分析計でも採用する化学発光方式により、広い濃度範囲に対して高感度な測定を実現し、シンプルな設計は故障が生じにくく、メンテナンス性にも優れている。Wi-Fiによる無線データ通信により、iPad(iOS 8.1 以降)などのスマートデバイスやPCのWebブラウザからリアルタイムでデータを確認でき、USBメモリによるデータの読み出しにも対応。従来の燃焼排ガス測定の用途に加え、触媒の研究用途に適する2タイプ(タイプ1:燃焼排ガス測定 セイコーエプソン(株)は、使用済みの紙(A4、A3 の一般コピー用紙)を原料として、文書情報を完全に抹消した上で、新たな紙を生産できる乾式のオフィス製紙機『PaperLab A-8000』を製品化し、販売を開始した。 同製品は、機密文書などの使用済みの紙を細長い繊維に分解し、情報を完全に抹消するため、機密情報の漏えいを防ぐ。オフィスのバックヤードなどに設置することで、機密情報を外部に持ち出すこともないため、セキュリティー向上に貢献する。使用済みの紙を投入してから、約3 分で1 枚目の新たな紙を生産し、A4 用紙は、1時間あたり約720 枚(生産する紙の厚さなどで生産スピードは異なる)を生産する。また、『ドライファイバーテクノロジー』と『ペーパープラス』により、名刺などに使用できる厚紙や色紙など、用途に合わせた多様な紙の生産が可能。一般用NOx-O2計、タイプ2:触媒研究用NOx 計)をラインアップ。タイプ2は、小流量測定に対応し、NOx / NO 切り替え機能を搭載。 燃料が高温で燃焼する時に発生するNOxは、大気汚染の原因物質の1つであることから排出基準値が定められている。ポータブルNOx-O2測定装置は、発電施設のボイラやガスタービンから出る排ガスやゴミ処理施設の燃焼排ガス、船舶などのディーゼルエンジン排ガスの測定などのために現場へ持ち込まれる。これまで、同社従来製品で測定データを保存するには、作業者がデータを転写するケースのほか、PCや記録計を別途現場へ持ち込むことも多かったため、煩雑な手順を解消したいという要望があった。また、NOxを浄化する触媒の研究のために、微量な流量の一酸化窒素(NO)や二酸化窒素(NO2)を個別に測定的には、A4 の紙1 枚を生産するために、コップ1 杯の水が必要といわれているが、同製品は大量の水を使わず(機器内の湿度を保つために少量の水を使用)に紙を生産することが可能。さらに、企業や自治体内で新たな紙を生産することで、紙の購入量を減らせるとともに、新しい紙の調達や使用済みの紙の処理に伴う輸送を減らすことでCO2 の削減に貢献。 同社では、同製品が提供する価値に賛同したペーパーラボプレミアムパートナー向けに、2016 年12 月より順次販売を開始している。また、ペーパーラボプレミアムパートナーから、導入後同製品で生産した新たな紙の活用方法やオフィス内での業務を通じた運用方法など、様々な実使用データやアイデアを提供してもらいながら、共に製品価値を高めていきたいと考えている。2017.2できる装置が求められていた。 同社では、2016 年12 月20日より発売し、国内外で年間100 台の販売を目標にしている。請求番号B5004請求番号B5003請求番号B0005