ブックタイトルメカトロニクス1月号2017年

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概要

メカトロニクス1月号2017年

MECHATRONICS 2017.1 9スポーツバンドなどのウェアラブル機器に最適な精密電磁誘導式アブソリュートエンコーダに脈波センサを開発基板タイプのタンデムエンコーダを追加して発売 ローム(株)は、スポーツバンドやスマートウォッチなどのウェアラブル機器向けに、脈波信号を測定する脈波センサ『BH1790GLC』を開発した。 同製品は、同社が長年培ってきた光センサ開発のノウハウと独自のアナログ回路技術により、センサの高感度化を実現。これにより、LED輝度が低い条件でも脈波を正確に感知することができ、消費電力を従来比約74%削減。また、センサ技術を駆使し、脈波検出に最適なGreen 波長感度に合わせたフォトダイオードを使用。同時に、受光部にGreenフィルタ、赤外線(IR)カットフィルタを組み合わせることにより、脈波センサに特化したフィルタ構造を採用。これにより、高精度でありながら赤外線の影響を従来品比1/10 以下とし、スポーツなどの激しい動きや、ノイズとなる太陽光などの赤外線が強い環境下でも、安定した脈 (株)緑測器は、英国Zettlex 社の日本総代理店として、電磁誘導式アブソリュートエンコーダ『IncOder』を販売しているが、新たに基板タイプの『タンデムエンコーダ』を追加して販売を開始した。 Zettlex 社は、無接触で過酷な環境下でも高精度を有する『IncOder』を、航空宇宙、防衛、医療、ロボット産業、建機車輛、エネルギー産業等、世界市場に提供し、飛躍的に成長している企業である。『IncOder』は、中空リング形状の1組のステータとロータで構成された精密なロータリーセンサで、①外付けの検出器や変換器は不要であり、直接シリアルデータが出力可能、②高分解能(22bit)、高精度(再現性±1bit)でアブソリュート検出(電源バックアップ、原点検出不要)、③極めて高い耐環境性を有し、光学式や静電容量式には大きな取付裕度を有し、ステータとロータ拍数の取得が可能となった。さらに、低輝度、低VF 電圧のLED素子を使って脈波信号を検出可能であり、従来必要だったLED電源用DCDC回路が不要となる。これにより、従来品30%の実装面積を削減することができ、設計負荷を軽減。 近年、電子機器の省電力化、小型化の要求が高まってきている。その中で、スポーツバンドやスマートウォッチなどのウェアラブル機器では、脈拍数測定機能が搭載されているものが主流となってきており、今後もさらなる重要拡大が見込まれている。しかし、ウェアラブル機器はバッテリ容量に制限があることから、長時間駆動可能な低消費電力を実現するデバイスが求められていた。 同社では、2016 年10 月よりサンプル出荷を開始しており、2016 年11 月から当面月産50 万個の体制で量産のギャップ、偏心の厳しい調整は不要、④消耗部品がなくメンテナンスフリー、⑤取付方法、外形サイズ、分解能等、豊富なバリエーションを有し、組み合わせは1 億通りを超える、などの特徴が挙げられる。 また、新たに追加された基板タイプの『タンデムエンコーダ』は、『IncOder』からコイル基板と電気回路を取出し、薄型、軽量を実現しながら、『IncOder』の強味を維持することができる。2セットを接続することで、2軸同時測定、演算処理の集約によりコストダウンを可能にする。 同社では、2013 年5 月より製品拡充のためZettlex社製の製品を販売しており、今回『IncOder』に『タンデムエンコーダ』を加え、2016 年7 月より年間1000 個の販売を目標にしている。2017.1を開始している。請求番号A5004請求番号A5003請求番号A0010