ブックタイトルメカトロニクス1月号2017年

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概要

メカトロニクス1月号2017年

 「IT・エレクトロニクスの総合展示会」から「CPS / IoTExhibition」へと進化した『CEATEC JAPAN 2016』が、2016 年10 月4日(火)~7日(金)の4日間、幕張メッセにおいて開催された。 今年で17回目を迎える同展示会は、「つながる社会、共創する未来」をテーマに、展示会場を先端技術の活用シーンごとに「社会エリア」、「街エリア」、「家エリア」、「CPS / IoTを支えるテクノロジー・ソフトウェアエリア」の4つに分け、将来的にCPS /IoTがどのようにライフスタイルを変えていくのかが体感できる構成になっていた。 未来を共創する次世代型の新しい展示会に進化した今回の開催では、4日間の登録来場者数が昨年を上回る145,180 名(昨年:133,048 名)を集める結果となった。■ハンズフリーで温度分布を計測 (株)ヒューテックは、ハンズフリーで温度分布を計測するウェアラブルタイプの遠赤外線カメラシステム『SMART HUNTER-IR WRモデル』の展示を行っていた。 同製品は、コンパクトな遠赤外線カメラユニットとCPUユニットで構成され、ヘルメットやベルトなど様々な部分に装着することが可能。スマートグラスやハンディタイプのViewer ユニットと組み合わせることで、ハンズフリーでリアルタイムにデータを確認できる。無線LAN 機能を搭載し、ネットワーク上のServer ユニットやViewerユニットにデータを送信して情報を共有することも可能。■ケース厚13mmに ディスプレイモジュールを内蔵 双葉電子工業(株)は、ケース厚13mmにディスプレイモジュール(VFD / FSTN-LCD)を内蔵したスリムデザインディスプレイの展示を行っていた。 同製品は、ノングレアフィルタを採用したハイコントラストディスプレイで、ディスプレイ部は最大40 度まで角度の調整が可能。ディスプレイは、VFDまたはFSTNLCDから選択できる。表示内容は、漢字または英数字から選択でき、ケース色も白と黒のどちらか選択できる。インタフェースはUSBを用意しており、RS-232/ Bluetooth の希望も相談が可能。■薄さを追求し、 幅広い分野への応用が可能に 日本電気硝子(株)は、ガラスの特性はそのままに、薄さを追求して開発された薄板ガラス『G-Leaf』の展示を行っていた。 同製品は、オーバーフロー成形によって生まれた厚さ0.2mm(200μm)以下の薄板ガラスで、究極まで薄くしたことにより、ガラスなのに巻けるほど柔軟性に優れている。ガラス本来の特徴であるガスバリア性を保持しているため、より幅広い分野での技術や製品の進化に貢献することが期待されている。■雷サージ10kVまで保証 (株)タムラ製作所は、一般的なACアダプタに比べ雷サージに強く、10kVまでの保証に対応するスイッチングレギュレータ方式ACアダプタ『XEZ1225NA』の展示を行っていた。 同製品は、各種情報通信機器の雷サージ対策に最適な1台で、電解コンデンサ寿命は40℃ 5年以上を実現。主な仕様は、定格出力電圧(V):12、定格出力電流(A):2.5、入力電圧(VAC):90~110(定格:100)、入力周波数(Hz):47~63(定格:50 / 60)、平均効率(%):83.5min.、待機電力(W):0.3max.、入出力変動(%):±5max.、など。■埋もれていた信号を可視化 テクトロニクスは、コモンモードノイズに埋もれていた信号を可視化するIsoVu技術を搭載した光アイソレーション型差動プローブ『TIVMシリーズ』の展示を行っていた。 IsoVuは、E/Oセンサを利用して電気信号を光信号に変換することにより、オシロスコープと被測定デバイスを電気的に完全に絶縁する。4つの独立したレーザ、光センサ、5 本の光ファイバと、高度なフィードバック/制御技術で構成されている。テストポイントに接続されるセンサヘッドは、電気的に完全に絶縁されており、センサヘッドには光ファイバを通して電力を供給されるので、バッテリ交換や充電の必要がない。■ IoT 分野などでの小型電源として期待 北陸電気工業(株)は、東京大学大学院工学研究科との共同研究により開発した、今後成長分野とされているIoT分野などでの小型電源として期待させる『回転型エレクトレット発電機』の展示を行っていた。 同製品は、高性能エレクトレット材料を利用した静電誘導方式および、回転機構の導入により、1~数Hz(低周波)での発電が可能。小型/薄型の発電デバイスで、仕組みとしては多極の電極を形成したステータ上で、エレクトレット電極を形成したロータを回転させることにより発電する。■様々な情報を可視化 東海光学(株)は、五感を通じて感じる脳波をモニタリングすることで、様々な情報を可視化することが可能なニューロテイラーメイドシステム『Happiness』の展示を行っていた。 同製品は、誰でも取り扱いがしやすいシンプルなデザインフォルムで、眼鏡やヘッドフォンなど他のデバイスと併用が可能。アプリケーションの開発によって、クロスモダリティーの脳活動計測など様々な活用が期待できる。脳磁図研究により導かれた8つの電極により、個人差(「頭部の形状」「脳溝の向き」)と電極位置の装着誤差による計測への影響を軽減し、簡単に目的とする脳波を計測することが可能。コンパクトかつハイスペックで、Wi-Fi 通信の採用によりアンプで増幅した脳波をスピーディーに送信することが可能。■ C-MOSセンサを採用 コーデンシ(株)は、C-MOSセンサを採用した高速デジタルC-MOSカメラ『MC-1』の展示を行っていた。 同製品は、グローバルシャッタと2000FPS の高速読み出しにより、物体の移動量検知にも適している。画像データは、USB3.0 出力で直接コンピュータへ画像取り込みが可能なことから、データ解析を容易に行うことが可能。主な仕様は、有効画素数:128×128 画素、ワイドダイナミックレンジ:120dB、差分出力機能を内蔵、など。高速移動物体の速度、移動量検知や、モーション/人体検知などの用途に適している。 同展示会の次回開催は、2017年10月3日(火)~6日(金)の4日間、幕張メッセにて開催される予定。2016年10月4日(火)~7日(金)幕張メッセCEATEC JAPAN 実施協議会■ 会 期■ 会 場■ 主 催CEATEC JAPAN 2016MECHATRONICS 2017.1 49遠赤外線カメラシステム『SMART HUNTER-IR WRモデル』ニューロテイラーメイドシステム『Happiness』光アイソレーション型差動プローブ『TIVMシリーズ』高速デジタルC-MOSカメラ『MC-1』スリムデザインディスプレイスイッチングレギュレータ方式ACアダプタ『XEZ1225NA』薄板ガラス『G-Leaf』『回転型エレクトレット発電機』