ブックタイトルメカトロニクス12月号2016年

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概要

メカトロニクス12月号2016年

MECHATRONICS 2016.12 4592① 減法混色② 加法混色③ 新印象派の点描画単一の光に色フィルタを通して投射したとき、色の重なり個所は減色する。あるいは、絵の具が重ねて塗られた画面では、照射した光線が絵の具の内部で吸収され減色され反射して外部に放出される。減法原色は C:シアン(スペクトルの赤部を吸収する)、M:マゼンタ(スペクトルの緑部を吸収する)、Y:黄(スペクトルの青紫部を吸収する)を用いる。全て混色するとK:灰色で、暗くなる。複数の投影器に異なる色フィルタを通した光線を投射面で重ねると明るい色に変化する。あるいは、液晶画面の色フィルタの画素は、非常に小さいので、観察眼の網膜内で加法混色されて見える。この場合は画面上で色彩が混合されているのではない。加法原色はB: 青紫、G: 緑、R: 赤の3色を用いる。全て混色するとW : 白になり、明るい。筆触分割による視覚混合を創案した印象派のクロード・モネ(1840 ~ 1926)に続いて、ショルジュ・スーラ(仏1859 ~1891)が色彩光線主義を提案し、ポール・シニャック(1839~ 1903)やカミュー・ピサロ(1863 ~ 1934)等と共に点描主義の後期印象派を創始した。異なる色彩の絵具を画面に点状に塗りつけて、混色した明るい画像を鑑賞者に与えた。点状の彩色は比較的大きいので、画面は多数の彩色斑点に見える。JIS番号用 語意   味Z8105-2001 色、色 彩(1)色名又は色の三属性で区分又は表示できる視近くの特性。(2)(1)によって特性付けられる知覚によって認識される物体の視覚特性。(3)(1)によって特性付けられる知覚によって認識される光自体の質的特性。(4)(1)によって特性付けられる知覚の原因となる物理刺激を表示する三刺激値のような3 つの数値の値で表される色刺激の特性。Z8120-G68 色、色 彩知覚色及び心理物理色の総称。Z8105-2002 色刺激目に入って有彩又は無彩の色の感覚を生じる可視放射。 ⇒色刺激関数。相対色刺激関数。色刺激値。Z8105-3001 色感覚眼が色刺激を受けて生じる効果。Z8105-3002 色知覚色感覚に基づいて対象の色の状態を知ること。Z8105-2066 色 差色の知覚的な相違を定量的に表したもの。Z8105-2010 色の表示、表色色を心理的特性又は心理物理的特性によって定量的に表示すること。Z8105-2011 表色系特定の記号を用いて、色の表示を明確に行うための一連の規定および定義から成る体系。Z8105-2081 色彩計色を表示する数値を測定する計測器。⇒光電色彩計。視感色彩計。三刺激色彩計。Z8105-2007 物体色光を反射又は透過する物体の色。通常特定の標準の光に対する色度座標及び視感反射率などで表す。Z8105-2008 表面色光を拡散反射する不透明物体の表面に属しているような知覚される色。通常、色相・明度・彩度で表す。Z8105-2019 等 色2つの色刺激が同じと知覚すること。又は等しくなるように調節すること。 ⇒ 等色式。Z8105-2012 三色表色系適当に選んだ3つの原刺激の加法混色によって試料の色刺激と等色できるという原理に基づいて、試料の色刺激値を表示する体系。Z8105-2023 三刺激値三色表色系において試料の色刺激に等色するために必要な原始劇の量。⇒スペクトル三刺激値。等色関数。Z8105-2025 等色関数波長の関数として表したスペクトル三刺激値。Z8105-2043 純 度特定の無彩色刺激と、ある単色光刺激とを加法混色して、試料色刺激に等色するとき、その混合比率を表す値。純度は主波長と組み合わせて、試料色刺激の色度を表す。Z8105-2054 加法混色2種類以上の色刺激が、網膜の同じ箇所に同時に 若しくは 急速に交互に入射して、又は目で分解できない程度に入り交じった形で入射して生じた色刺激の混合。Z8120-G72 加法混色網膜の同じ個所に2種類以上の色刺激が入射して、別の色の感覚を生じること。又は目で見分けることができない程度のモザイクの色刺激を入射して、別な色の感覚が生ずること。Z8105-2056Z8120-G73 減法混色色フィルタ又はその他の吸収媒質の重ね合わせによって、別の色が生じること。Z8113-1024 色温度ある光の色度に等しいか、又は近似する色度をもつ完全放射体(黒体)の絶対温度を、その光の色度という。単位:ケルビンKZ8120-G30 色温度試料放射の色度に等しい色度をもつ完全放射体の絶対温度。 ⇒ 相関色温度。等色色温度線。Z8120-G79 色度図色度座標を図示する平面図。原則として色度座標x、yによる直交座標系を用いる。Z8120-R25 色 調色の明度と彩度とを同時に考えた場合の知覚的評価。Z8105-2030 色 度色度座標によって、又は主波長(若しくは補色主波長)と純度との組み合わせによって定められる色刺激の心理物理的性質。Z8120-G77 色 度色度座標によって、又は主波長(若しくは補色主波長)と純度とによって表される色刺激の測色性質。⇒色度座標。Z8105-2062 色 域特定の条件により、発色される全ての色を含む色度図又は色空間内の領域。Z8105-3004 色 相(1)赤、黄、緑、青、紫のような色相(感)覚の感覚を特徴付ける色の属性。(2)(1)の属性を連続的に配列し、尺度化した数値又は記号。Z8120-G89 色 相赤、黄、緑、青、紫のような色相(感)覚の感覚を特徴付ける色の属性。④ 波長と色温度と照度との相関関係⑤ 三属性による基本系統色名の表示黒体(外部から吸収したエネルギを完全に放出する物体)を過熱すると、演色性が赤→黄→白→青→青白に変化してゆく。相当するその温度を色温度という。色彩は波長でも表現される。波長λと色温度Kは1対1で対応する。波長の単位はλmmで、色温度は絶対温度のK(ケルビン)で縦軸に示し、照度E(単位はlx)の要因を横軸に加味して、A.H.Willoughby(英1974年)の図を得た。照明の適・不適は居住者が受ける快・不快の感覚に影響する。表面色を呼称する一般名には、基本色名と慣用色名とがある。基本色名には有彩色名と無彩色名とがあり、基本色名の前に修飾語( 色相、明度、彩度)を付して色名とする。慣用色名とは、小豆色、象げ色、若葉色、鉄色、水色、藍色、金色など基本色名では馴染まない場合に用いる。図4-4 色彩系を説明する図 4-4)表4-5 色彩に関する用語 4-4)グランドジャット島の日曜日の午後(1884~1886 Gorges Sourat作画)