ブックタイトルメカトロニクス12月号2016年

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概要

メカトロニクス12月号2016年

44 MECHATRONICS 2016.12JIS番号用 語意   味Z8105-1001 光(1)視覚系に生ずる明るさ及び色の知覚・感覚。(2)眼に入って視感覚を起こすことができる放射(可視放射)。(3)紫外放射から赤外放射までの波長範囲に含まれる放射。Z8113-3006 光 束放射束Φλ.に波長についての重みとして、標準比視感度Vλを乗じて導いた量。 記号・単位:Φ=Km∫Φλ・Vλdλ[lm]Z8120-G32 光 束放射束Φλを標準比視感度Vλによって評価したもの。Z8113-3007 光 度点光源からある方向に向かう光束を, その光源を頂点とし, その方向への単位立体角当たりの光束に換算した値。Ⅰ= d Φ/dω [cd]Z8120-G34 光 度点光源から与えられた方向の微少立体角内に出る光束を、その立体角で割った値。Z8120-G35 輝 度光源面から与えられた方向の光源の光度を、その方向への光源の正射影面積で割った値。Z8105-1007 輝 度光の通路上の1点(例えば発効面または受光面上の1点)において、与えられた方向について次の式によって定義される測光量Ly。記号・単位:Ly=d2Φ/dQ・dA・cosθ [cd・m-2]Z8113-3009 輝 度光の発散上の1点から、ある与えられた方向に向かう光度を、その点を含む微小面要素の与えられた方向への正射影面積で割った値。記号・単位:L=d2Φ/dω・dS・cosθ [cd・m-2・nt]Z8113-3008 照 度与えられた点を含む微小面要素に入射した光束を、単位面積当たりに換算した値。 記号・単位:E=dΦ/dS [lⅹ]Z8120-G36 照 度面に入射する光束を、その面の面積で割った値。Z8144-1009 感 覚受容器が受けた刺激によって生じる心理作用。Z8144-1010 知 覚感覚を通して脳の中枢に生じる意識。Z8113-1035 視 覚眼に光が入ることによって起こる明るさ・色・形状などを認める感覚。Z8113-2009 視感測光比較に肉眼を用いる測光。Z8113-2010 物理測光物理受光器を用いる測光。Z8113-2011 同色測光ほぼ等しい分光分布の光を比較する測光。 ⇔ 異色測光Z8105-1002 分光密度波長λを中心とする微小波長幅内に含まれる放射量X(放射束、放射密度、放射輝度など)の単位は長幅当たりの割合Xλ(=dX/dλ)。Z8105-1003 分光分布波長λの関数として表した分光密度。Z8105-1004 相対分光分布分光分布の相対値。量記号S(λ)又はP(λ)で表す。Z8105-1005 比視感度特定の測定条件において波長λmの放射輝度Lλmと、それに等しい明るさの感覚を与える波長λの放射輝度Lλとの比Lλm/Lλ。この比の最大値が1になるように波長λmを選ぶ。Z8105-1006 標準比視感度明所視における平均的な比視感度として国際照明委員会及び国際度量衡委員会で採択した値。量記号はV(λ)で表す。Z8120-J55 視 度接眼レンズからでる光線束が、収束又は発散する度合い。単位はディオプトリー(D)を用いる。Z8113-5030 配光曲線光源を含む面内の光度を、方向の関数として現した曲線。通常は、光源を原点とする極座標で表す。Z8113-6001 法線照度光の進行方向に垂直な面上の照度。Z8113-6005 等照度曲線ある面上の等照度の点の軌跡。Z8113-6006 均整度面上の微小照度Eminと平均照度Eaveとの比。また、ある場合は微小照度Eminと最大照度Emaxとの比。Z8120-H3 コントラスト強度分布が周期的に変化する物体又は像の明暗の相違を表す量の1つ。C=(Imax-Imin)/(Imax+Imin)Z8120-R26 階 調写真その他の画像を見た場合の濃度変化の知覚的評価。《第92 回》表4-4 光の分布に関する用語 4-4)4 測定し検査する(その3)2.検査の準備(その2) 液晶表示装置LCDのバックライトBLUが組み立て完成すれば、液晶板を重ねる前に、バックライト板面の明るさ特性を測定する。輝度測定器を向けて、明るさの強さ、明るさのむら、配光方向などを計測し、製品としての仕様に合格するか否かを検査する(表4‐4)。次に液晶表示板をバックライト装置の上に重ねて、色彩の混じった画面を再び計測する(表4-5)。重ねた液晶表示板を通過してくる光線は色彩の要素を含んでいるし、液晶表示板がないときと異なる配光特性が発現してくるであろう。もちろん輝度の強さも暗くなる。 画面の輝度を測定に用いる輝度計には、測定面全体を色の濃淡で表す機器もあれば、分布測定値が数値で表現される機種もある。分布測定値が色で表現される機種では、画面全体の分布むらが瞬時にして判断できる。しかし分布状態を数値表現していないので、もしバックライトを改良しようとする場合には、的確性にやや欠ける。数値で分布状態を計測できる機構であれば、計測の手間はかかるが、画面の輝度むらなどを数値処理できる。この場合、画面を縦横方向へ10個所ほどに区切って、その領域を輝度計で観測する。そして観測した輝度分布の数値をメモする。 側方照明方式(エッジ照明方式)のバックライトでは、導光板の表面又は裏面に放出素子が敷設されている。誘導光束Q(x)に対して放出光束q(x)の割合:放出率r(x)=q(x)/Q(x)に注目すると、敷設の基礎式は光源からの導光板の長さxにしたがって放出率の逆数:1/r(x)が減少してゆく(既出表3-1~表3-2、既出図3-1~図3-7)。一様な輝度分布であるとき直線状の減少になる。放出素子の大きさや分布密度、それに放出率に限度があるので、誘導光束を全て活用できない。この限界に気づかないで、現状では光束活用率が50%にも満たない製品がある。 また直下照明方式(ダイレクト照射方式)では、照射範囲が狭く隣接の照射光束と十分に均等化されていない製品に遭遇するときがある。並置された複数の光源の光線指向が鋭すぎるので、隣接の光線と融和していないのが原因である。その製品の設計者は、光源を被覆するレンズの形状を最初に設定したのであろう。光学論理が一貫していないので、照射面で均等化しようと試みても成功はしない。光源の光線指向性を調査し、バックライト照射面での照度分布を仮定して、両者の光束を同値に設定すれば、レンズ形状は合理的に設計される(既出図2-211~図2-212)。 液晶表示装置のバックライトの製品化には、基礎になる光学知識を確実に理解するのが必須であろう。ここの記述を記憶する必要は無いが、表示した用語を通読していただきたい(表4-4、表4-5)。ならびに液晶表示画面における混色に仕組みを、絵画の点描手法も参考にして理解されたい(図4-4)。【参考文献】4‐4)日本工業規格:品質管理用語Z8101、色名Z8102、色に関する用語Z8105、照明用語Z8113、 光学用語Z8120、官能評価分析Z8144、輝度測定方法C7614、測定用の標準の光及び標準光源Z8720、物体色の測定方法Z8722、表面色の比較方法Z8723。4 測定し検査する(その4)物理的混色の分類減法混色法水彩画の絵具、銀塩写真加法混色法三色投光器、カラーフィルタ中間混色法並置混色グラビア印刷の網点、テレビ画面、織物の模様瞬時混色色彩独楽の回転