ブックタイトルメカトロニクス7月号2016年

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概要

メカトロニクス7月号2016年

 医療機器の設計/製造に関する専門展示会/セミナである『MEDTEC JAPAN 2016』が、UBM CanonJapan 合同会社の主催により、2016年4月20日(水)~22日(金)の3日間、東京ビッグサイトにおいて開催された。 同展示会は、『介護・福祉ロボット&機器開発展』、『医療用エレクトロニクス展 Electro MED Japan』、『医療ICT・在宅医療展 Smart Health Japan』、『検査キット完成品&開発展 Test Kit Japan』との同時開催で行われ、3日間の来場者は34,018 名と過去最大となった。■広い周波数帯域で対策効果の高い EMCノイズ対策コア 北川工業(株)では、広い周波数帯域で対策効果の高いEMCノイズ対策コアの新製品「ブロードエフェクトコア/ BRE」を紹介していた。伝導ノイズ、放射ノイズにも対策効果があり、高性能でケーブルのターン数を低減可能。広い温度範囲で安定した効果を確保できる。樹脂ケース入りで絶縁性にも優れている。 この他、ねじ穴を利用し、ハーネスの取り付け、固定がワンタッチ取り付けできる新しいファスナ「ビスレスファスナー」を紹介。同製品は、工具を不要とし、ねじ穴に差し込むだけで取り付けが可能で、バンド、ケーブルクランプ製品をラインアップ。耐熱エージング対策ナイロン材料を採用し、耐熱性と耐久性を両立している。■生体吸収性の高い マグネシウム製パイプ (株)ゴーシューでは、マグネシウムの特性を活かしたマグネシウムパイプ「Mgパイプ」を紹介し、多くの来場者の注目を集めていた。 マグネシウムは生体吸収性が高いものであるが、加工が難しく、医療分野での採用が遅れていた。同社では独自技術によって精度の高い加工を実現。同製品は、高強度、高延性、光沢性、薄肉厚/軽量などの特徴があり、直径は1.6mm~、肉厚は0.1mm~、表面粗さ(内外面共)はRa0.1 以下、長尺:~2m、同軸度:0.015mm 以下、という特性を有している。医療関係はもちろん、さまざまな分野での活用が期待できるものである。■コンパクトで手軽に使用できる 深紫外光源 浜松ホトニクス(株)では、コンセントに差すだけで使用できる手のひらサイズの手軽な深紫外光源『UVCL』を紹介していた。 同製品はコンパクトでありながらも高い実力を有しており、UV-C 域での高い出力(ピーク波長:265nmタイプと305nmタイプの2 種類をラインアップ)と長時間動作を同時に実現した。また、電源や駆動回路を内蔵しているため、付属のACアダプタを介してコンセントに繋ぐだけですぐに使用できる。水銀フリーでRoHS 指令にも対応している他、低消費電力で冷却が不要な点も特徴。用途として、UV接着/硬化、殺菌、各種分析(血液/環境/蛍光)、材料耐性評価などに適する。 この製品の他に、製造工程での高効率な表面改質/接合を実現するエキシマランプ光源『FLAT EXCIMER』に関する展示も行っていた。 接着の前工程でエキシマランプを用いて表面改質を行うことで、接着強度が向上し、品質向上に貢献する。エキシマランプによる表面改質は、原子、分子レベルの化学反応によるもので、他方式と比べて材料への損傷を大きく抑えることができる。それに加えて発塵や処理むらもなく、クリーンな改質を実現した。ブースでは、パネルによる紹介に加え、『FLAT EXCIMER EXmini』の実機も展示。同製品は持ち運び可能な小型サイズで、設置場所や設置環境を制限されることがない。照射ボックスなどを設計する必要もないため、導入後すぐに使用が可能となる。■不快害虫の忌避を実現するガスケット ホッティーポリマー(株)では、不快害虫の侵入低減に貢献する高機能性ガスケット『虫タイト』を紹介していた。 同製品は、ガスケットに同社独自技術の「スベアップ」に、(株)ニックスの特殊防虫素材を含有させ忌避効果をもたせたもの。「スベアップ」の多層成型技術を活用しており、不快害虫が忌避効果を持たせたスベアップ面を通過する際に接触することで忌避の効果が発生する。使用している薬剤は天然由来品のような臭気発生タイプでなく、人体への影響がきわめて低いエトフェンプロックスを用いており、持続性についても最適分散技術(薬剤を表面に徐々に染み出させる)により長い効果を維持させることができる。■術者の被ばくのゼロを実現する CTガイド下IVR用ロボット 岡山大学では、「CTガイド下IVR用ロボット(Zerobot)の開発」に関して展示していた。 CTガイド下IVRとは、CT 画像をリアルタイムに見ながら針を刺入して治療を行う治療や検査で、ラジオ波治療や凍結治療、生検、ドレナージなどがある。この方式は低侵襲でかつ短時間で行え、安価であるという利点があるものの、CT 装置付近で手技を行うため、術者が被ばくするという欠点があった。そこで、研究チームにおいてCT透視ガイド下針穿刺用ロボットを開発。術者は被ばくゼロの環境下で、穿刺針モニタ用ディスプレイを見ながら、入力インタフェースを用い、操作指令用PCを通じてロボットを操作でき、かつ、正確な穿刺が行うことができる。ロボットは、X 軸、Y 軸、Z 軸、A 軸、ピッチ軸、穿刺の各動作が可能、として、ブースでは挙動を動画で紹介しながらの紹介が行われていた。 同展示会の次回開催は、2017 年4 月19日(水)~21日(金)の3日間、東京ビッグサイトにおいて予定されている。2016年4月20日(水)~4月22日(金)東京ビッグサイトUBM キャノンジャパン合同会社■ 会 期■ 会 場■ 主 催MEDTEC JAPAN 2016MECHATRONICS 2016.7 49(株)ゴーシューのブースエキシマランプ光源『FLAT EXCIMER EX-mini』に関する展示高機能性ガスケット『虫タイト』深紫外光源『UVCL』に関する展示「ブロードエフェクトコア/ BRE」に関する展示「CTガイド下IVR 用ロボット」に関する展示