ブックタイトルメカトロニクス6月号2016年

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概要

メカトロニクス6月号2016年

MECHATRONICS 2016.6 9ADASなど先進安全システムの進化に貢献する電力小売全面自由化に対応し省エネ性も向上した車載LDOレギュレータを開発エコキュートの新製品を発表 ローム(株)は、ADAS(先進運転支援システム)のセンサやカメラ、レーダなど、信頼性と小型化が要求される自動車の安全用モジュールに向けて、車載LDOレギュレータ『BUxxJA2MNVX-Cシリーズ』を開発した。 同製品は、同社が長年培ってきたアナログ設計技術とプロセス製造技術、パッケージ製造技術を駆使し、要求特性を満たしながら車載LDOレギュレータとして1mm 角の小型化を実現しており、従来品の1.5mm 角に対して実装面積を55%削減することが可能。車載対応品として高い信頼性を確保し、AEC-Q100にも対応しているため、自動車など温度やノイズが厳しい環境下でも気にせずに使用することができる。基準電圧回路や増幅回路などに同社独自の回路技術を施し、従来品の半分となる低消費電流35μAと良応答特性(負荷変動65mV)の両立を実現。 三菱電機(株)は、同社製エコキュート(自然冷媒 CO2ヒートポンプ給湯機)の新製品として、電力小売全面自由化により多様化する電気料金メニューに対応する『Sシリーズ』、『Aシリーズ』計32 機種を発表し、省エネ性を向上するとともに、同社のホームエネルギーマネジメントシステムであるHEMSとの接続による太陽光発電システムとの連携運転を実現する。 今回発表された新製品は、電力会社の電気料金プランに合わせて自動調整する「電力契約モード」を従来の11種類から、4月から始まる電力小売全面自由化にともなう大手電力会社10 社の新電気料金プラン12 種類を追加して23 種類とし、各家庭が契約する電力プランに適したモードをリモコンで設定できる。また、大手電力会社10社以外の新しい電気料金プランにも柔軟に対応できる「マ電源ICには、入力変動時の出力電圧変動対策/発振対策に外付けコンデンサが必要になるが、従来品では1.0μFの容量を必要とするのに対し、同製品は0.22μFの容量で安定した電圧を出力することができる。コンデンサを小さくすることで、実装面積のさらなる削減が可能。 近年、自動車の事故防止対策や自動運転化が進むにつれて、先進安全システムの高機能化への要求がますます高まっている。それに伴い、センサやカメラモジュールの搭載部品点数が大幅に増えつつあり、一方で自動車の軽量化とデザイン性向上のために、モジュールを小さくすることも求められている。ところが、電源ICにおいて小型化と信頼性の両立は難しく、チップやパッケージの極小化を行い、自動車の温度やノイズが厳しい環境下で使用する場合、信頼性の課題から1.5mm 角モールドパッケージまでニュアル設定モード」を新たに搭載し、わき上げる時間帯を選ぶ「わき上げ開始・終了時間」や、最大需要電力を抑制する「運転能力」・「わき上げピーク時間」、平日と土日で料金プランが異なる場合に対応する「土日設定の有無」など細かく選択できる。さらに、同社製HEMS『HM-ST03』と接続し、スマートフォンやタブレットで容易に太陽光発電システムとの連携運転を設定でき、各家庭のニーズに合わせて3つのモードを選択/変更できる。 近年、給湯にかかる電力消費エネルギーが家庭内の約30%を占めており、大気の熱を利用してお湯をわかすことで電力消費量とCO2 排出量を抑えるエコキュートが、地球温暖化対策の観点からも注目されている。また、2016年4 月から電力小売全面自由化が始まり、各家庭のニーズに合わせた電気料金プランへの対応が求められている。 同社では、新製品計32 機種を2016 年7 月8日に発売する予定。2016.6が限界とされていた。 同社では、2016 年2 月より随時サンプルを出荷しており、2016 年8 月から当面月産10万個の体制で量産を開始する予定。請求番号F5004請求番号F5003請求番号F0008