ブックタイトルメカトロニクス5月号2016年

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概要

メカトロニクス5月号2016年

MECHATRONICS 2016.5 9高出力と多様な形状の組み合わせで発電容量を拡大する中国のスマート化に貢献する国内住宅用単結晶無鉛はんだ太陽電池モジュールを発表サブギガ帯域無線通信LSIを開発 三菱電機(株)は、国内住宅用の太陽電池モジュールの新製品として、高出力の新型太陽電池セルと屋根の形にあわせた多様な形状の組み合わせにより、大容量の発電を実現する単結晶無鉛はんだ太陽電池モジュール『マルチルーフ』245Wシリーズ6 機種を発表した。 同製品は、セル内で発生する電子の不活性化を抑えるPERC(Passivated Emitter and Rear Cell)構造とセル内の抵抗損失を減らすSE(Selective Emitter)構造を導入。セルの一辺の長さを0.75mm 大きくし、セル1枚あたりの面積を拡大(従来比約2.2%)。長方形モジュールで、公称最大出力245Wの高出力を実現(従来品比15W 向上)。従来から採用している6種類の形状のラインアップにより、様々な屋根において無駄なく太陽電池モジュールを設置可能。電力変換効率98%の同社パワー ラピスセミコンダクタ(株)は、スマートメータやホーム/ビルセキュリティ、火災報知機/ガス警報器、クラウド農業など、長距離無線通信と低消費電力が必要とされるアプリケーションに適した、中国向けのサブギガ帯域(周波数1GHz 以下)無線通信LSI『ML7345C』を開発した。 同製品は、中国でのサブギガの主要な帯域である433~510MHzにおいて、送信パワーと受信感度で比類なき環境安定性(耐温度変化、耐電源電圧変化)を実現し、これらの安定した無線性能により、マルチホップを扱うスマートメータなど複雑な無線ネットワークを用いるアプリケーションにおいて、環境変化に対するマージンを考慮することなくネットワーク設計を行えるため、ネットワークの簡素化(中継器削減)/低コスト化に貢献する。同社が長年培ってきた低消費電流設計技術により、通信の大半を占める待コンディショナとの組み合わせにより、電力変換ロスを抑制し、太陽電池モジュールの高出力を最大限に利用。厳しい品質評価基準による製品設計と設計仕様を維持する厳しい品質管理により、製品の耐久性を担保し、モジュール出力の25 年間保証(無料)を適用。 国内の住宅用太陽光発電システム市場は、新築住宅のZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)化や既築住宅の電力自家消費ニーズの増加などにより、太陽光発電システムの搭載率は、新築/既築住宅ともに今後も長期的に増加する見通しである。特に、屋根面積が小さい狭小住宅などでは、限られたスペースでのZEH化達成や自家消費のための電力を確保するために、より多くの設置容量を確保したいというニーズが見込まれる。 同社では、6機種とも2016年6月20日より発売する。ち受け動作において、平均電流を同社従来品比で48%削減(10 秒間隔での待ち受け動作時)。LSI 搭載の評価キットも用意し、評価キットには、サンプルプログラム(簡易MAC)と各種テストシナリオ、小型モジュール用のリファレンス設計データ(回路図、周辺部品リスト、推奨PCBパターン)がある。 近年、地球温暖化抑制を目的に、エネルギーを効率的に利用することが社会的な緊急課題になっている。中国においては、IoT /M2M の観点から無線通信を使用するスマートメータが導入されるようになってきた。また、オフィスやビル全体の照明/空調の最適制御、防犯/防災セキュリティはもちろん、農業など一次産業での収穫量向上や生産の最適化などでも、無線ネットワークを用いてデータを収集し、制御する動きが活発になっている。 同社では、2015年12月より量産出荷を開始している。2016.5請求番号E5004請求番号E5003請求番号E0005