ブックタイトルメカトロニクス5月号2016年

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概要

メカトロニクス5月号2016年

8 MECHATRONICS 2016.5周波数を容易に設定できる医薬品の元素不純物分析に対応するプログラマブル水晶発振器の新シリーズを商品化誘導結合プラズマ質量分析計を発売 セイコーエプソン(株)は、周波数を容易に設定できることで注目を集めたプログラマブル水晶発振器に、同社従来品(SG-8002 / SG-8003シリーズ、SG-9001シリーズ)と比べ、動作温度範囲を拡大し、消費電流を半減した『SG-8101シリーズ』、および『SG-9101シリーズ』を新たに商品化する。 両シリーズは、従来品と比べ、周波数などを容易に設定できるプログラマブル性をそのままに、動作温度範囲の上限を105 ℃に広げ、サイズはユーザーが使用する電子機器の実装面積削減に貢献する小型の2.5×2.0mm のほか、要望の多い3.2×2.5mm、5.0×3.2mm、7.0×5.0mm の各種パッケージ品もラインアップ。また、『SG-8101シリーズ』は周波数許容偏差を1/3以下という高精度化と、消費電流の半減を実現。スペクトラム拡散機能 (株)島津製作所は、ICH(日米EU医薬品規制調和国際会議)の「医薬品の元素不純物ガイドライン(Q3D)」対応に最適な、誘導結合プラズマ質量分析計『ICPMS-2030』を発売した。 同製品は、新開発のコリジョンセルと内部機構の最適化によってスペクトル干渉を抑えるとともに、原子イオンの透過効率を向上しサブpptレベルの高感度を実現(検出下限は元素によって異なる)し、元素不純物の分析に対して信頼性の高い精密定量結果を提供する。試料導入部やイオン化された原子が通過するインタフェース部は、脱着が容易でメンテナンス性に優れており、長期間安定した分析が行える。開発アシスタント機能を搭載し、分析対象元素を選択するだけで適切な分析条件を自動設定でき、同じ条件でルーチン分析を行う場合も、高度な診断アシスタンを備える『SG-9101シリーズ』は、消費電流を75 %削減し、さらに出力周波数や、出力周波数の変調プロファイル/周期の書き込みを、別売の『SG-WriterⅡ』を用いることで可能にした。これにより、ユーザーの求める幅広い環境下での使用や、高性能化、低消費電力化、ならびに短納期開発、少量生産に大きく貢献する。 近年、電子機器の小型化、高性能/高機能化や、工場/屋外での設置といった、より幅広い環境下での使用ニーズが高まり、水晶発振器に対し今まで以上に広い温度範囲、かつ高い周波数精度が求められている。これらのニーズと課題に対応するため、同社は1997 年にプログラマブル水晶発振器『SG-8000シリーズ』を商品化して以降、小型/高精度な商品を提供してきた。 同社では、2016 年6 月より量産開始を予定し、今後もト機能の搭載により、自動でスペクトル干渉の有無など分析結果の妥当性を評価し、問題があった場合はその情報を明示する。同社独自のミニトーチ採用により、アルゴンガスの使用量を大幅に抑えている。加えて、待機時の使用量を自動で削減するEcoモードも搭載しており、アルゴンガス使用量は一般的な誘導結合プラズマ質量分析計の約50 %を実現。さらに、純度99.95 %のアルゴンガスでの使用を保証しており、一般に使用されている99.999%以上の高純度アルゴンガスは必要なく、低コストなアルゴンガスで高感度分析を行うことができ、分析ラボで課題となっているコスト削減に大きく貢献する。 Q3Dでは、毒性学的に懸念のある24元素に対して人が一日に摂取してよい許容量が設定されており、高感度/高精度な分析が求められている。 同社では、2016 年3 月7日より発売しており、発売から1 年間で国内外90 台の販売を計画している。2016.5様々な電子機器や社会インフラのニーズに対応する水晶デバイス商品を提供していく。請求番号E5002請求番号E5001請求番号E0004