ブックタイトルメカトロニクス12月号2015年

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概要

メカトロニクス12月号2015年

MECHATRONICS 2015.12 13九州パーツセンター所在地:鹿児島県出水市U R L:事業内容:http://www.hightec-sys.com半導体製造装置の中古買い取り、リファビッシュ(再生)、販売、立上業務/半導体製造ラインの構築およびコンサルタント/ FPD製造装置の中古買い取り、リファビッシュ(再生)、販売、立上業務/ FPD 製造ラインの構築およびコンサルタント/半導体製造設備およびFPD 製造設備の受託開発・製造・販売/電子機器デバイスの開発・販売。株式会社ハイテック・システムズ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 最後は、先端システム事業について紹介します。この事業に関しては、中古装置ではなく新品の装置を取り扱います。これからの半導体/液晶関連分野における最先端技術に有力な最新設備となるドイツに拠点を置くscia Systems GmbH 製の『IonBeam System』や、米国に拠点を置くUltratech /Cambridge Nanotec Inc., 製の『Atomic LayerDeposition(ALD)System』などを輸入販売する代理店業務が主力になっています。そして、装置の販売だけでなく、装置の設置からアフターサービスまですべて一貫して請け負うため、お客様には利便性を感じて頂けますし、この事業に携わる社員はそれに対応できるようにそれぞれのメーカーなどで研修を受けています。 また当社は、物を仕入れて販売する単なる商社ではなく、お客様に技術的な提案をしながら販売できる技術商社であると自負しています。そのため、マンネリ化、マニュアル化した業務ではなく、各業務においてお客様に少なくとも何か1つ独自性のある提案をすることを心がけています。これは、すべての事業においていえることで社員もそれに対応するため、技術の向上などに日々努めています。 国内拠点である富士技術センターと 九州パーツセンターについて お聞かせ下さい中武:富士技術センターは、新たに建設した拠点ではなく、以前国内のメーカーが使用していた工場を使用しています。この富士技術センターでは、延べ床9,900m2のスペースにクリーンルームとして2,600m2 のスペースを確保し、半導体製造装置や液晶製造装置中古装置の一貫管理や装置再生/改造/動作確認を行っています(写真3)。半導体製造装置や液晶製造装置の中古装置は、富士技術センターに各種合わせ300台以上(一部外部倉庫にも在庫)を保有しています(写真4)。また、九州パーツセンターが設置されるまでは、中古パーツもこちらに在庫していたので、現在でも中古装置以外に数種類の中古パーツを在庫しています。 次に九州パーツセンターですが、こちらも富士技術センター同様に以前国内のメーカーが使用していた工場を使用しています。延べ床2,000m2を確保し、中古パーツの一貫管理や動作確認を行っています(写真5)。中古パーツは、各種合わせて10 万点以上(九州パーツセンターと富士技術センターの在庫を合わせたもの)を保有しています(写真6、7)。国内だけでなく海外についても各拠点からすべて発送しています。 今後の展開についてお聞かせ下さい中武:今後は、現在当社が市場展開している半導体/液晶関連分野以外に視野を広げていくことを検討しています。そのきっかけとして、まずは当社が保有する中古パーツの提供から徐々に進めていきたいと考えています。半導体/液晶関連装置をそのまま他分野で使えるかというと、それは難しいと思いますので、例えばモータなどは、半導体/液晶関連装置以外の装置にも使われていますし、その他の共通パーツにしても仕様が合えば代替えが可能だと思っています。中古パーツで徐々に実績を上げていき、ゆくゆくはその分野でエンジニアリング事業やリユース事業に発展させることを目標にしています。 現在検討している分野としては、食品/飲料関連、医療関連などを予定しており、当社の富士技術センターにはクリーンルームといった設備もありますので、そういった設備を有効に活用できる分野から進めていきたいと考えています。そのために、今までのノウハウや技術では対応できない部分もありますので、社員のスキルアップに向けた動きも行っていきます。現在は、毎年目標を決めて資格の取得を行っていますが、社員の希望でそれ以外にも資格を取得したいということであれば、会社としてバックアップをしています。このような取り組みも、今後活発化させていきたいと考えています。 また、幅広い分野の大手メーカーだけでなく、中小の企業にも当社の中古パーツを広く活用して頂きたいと思っています。中小の企業にも、様々な製造装置や試験装置が設置されていますし、そこに中古パーツを提供することでコストを抑えることができます。さらに、提供する中古パーツについても、信頼性を高める取り組みに力を入れていきます。これら中古パーツは、当社のホームページで在庫の確認などが取れるようになっていますので、是非一度ご覧になって頂きたいと思います。 当社の事業は、様々な可能性を秘めており裾野は広いと思いますので、今後も広い視野で事業展開を進めていきたいと考えています。本日はお忙しい中ありがとうございました。写真4 中古装置の在庫一例写真7 PLCの在庫一部写真6 モータ&ドライバの在庫一部写真5 九州パーツセンターの外観と内部の保管状況写真3 富士技術センターの外観と内部の状況