ブックタイトルメカトロニクス10月号2015年

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概要

メカトロニクス10月号2015年

48 MECHATRONICS 2015.10 2015 年6 月24日(水)~6月26日(金)の3日間にわたり、CAD、CAE、ERP、生産管理システムなどの製造業向けのITソリューションが一堂に集まる専門展『第26 回 設計・製造ソリューション展』、軸受、ベアリング、ねじ、ばねなどの機械要素や金属、樹脂に関する加工技術が一堂に集まる専門技術展『第19回 機械要素技術展』の他、『第23 回 3D&バーチャル リアリティ展』、『第6回 医療機器 開発・製造展』の4 展示会で構成される『日本 ものづくり ワールド』が、東京ビッグサイトにおいて開催された。 3日間の総来場者数は、81,469 名に上った。■すぐ使えるスライド部品 (株)イマオコーポレーションのブースでは、部品選定不要、設計不要、組み立て不要ですぐに使うことができるスライド部品『アクチュエータユニット』を紹介していた。 スライド機構をユニット化し、従来ような面倒な部品の組み合わせがいらず、選定/設計/製作の手間が省ける製品で、ねじ機構部はアルミフレームとダストカバーにより保護されており、平面取り付け、垂直取り付け、直列リンク操作、並列リンク操作など、ユーザーの希望に沿った取り付け方法と操作方法で使用することができる。■設計業務革新を支援する CAD /WEB サービス (株)ミスミのブースでは、設計業務の革新を支援するCAD/WEBサービス『MISUMI RAPiD Design』を紹介していた。 この『MISUMI RAPiD Design』は、CADやWEBを通じて設計者の業務支援を行うソリューション群の総称。同サービスには、機械設計に携わる設計者に役立つ情報を発信することに加え、同社と他企業とのコラボレーションユニットが随時掲載される『Unit library』、寸法をプルダウンで選択するだけで、ユニット内全部品の形式を自動生成することができるユニット『ParametricUnit』、同社の部品の寸法をCAD 上で変更すると型式を自動生成でき、部品設計の時間短縮を実現する『P a r a m e t r i cComponents』( 現在、サービス準備中)などがあり、今後、続々と新しいサービスが提供されるという。■自在なピッチ変更作業に 簡単便利なユニット (株)マシンエンジニアリングのブースでは、ワークの多数個搬送などにおけるピッチ変更作業に簡単便利なユニットで、標準品以外にもユーザーの用途に合わせて連数やピッチ特殊対応が可能な『ピッチチェンジャー』を紹介していた。 同製品は、スライダは常に定ピッチで移動し、自在なピッチ変更が行える他、幅30mm サイズは160g~であるなど軽量かつコンパクト。また、幅30mm サイズは0.1 秒~と高速動作を実現している。モータオプションはステッピングとαSTEPの2 種類から選ぶことができる。同製品のコーナーでは、本体幅30mm サイズと本体幅50mm サイズ、そして新製品の本体幅70mmサイズが展示されており、注目を集めていた。■トルク- 角度を再現性高く測定 (株)イマダでは、トルク- 角度測定ユニット『TAAシリーズ』に関する展示を行っていた。 同製品は、トルク(回す力)と角度の関係を簡単に分析ができる装置。毎秒2000 個のデータサンプリングによる高い再現性を分かりやすい操作で簡単に実現可能。二輪車のアクセル操作力と角度、カメラの摺動抵抗などといった、回転して力のかかる機構を搭載したサンプルの測定や、基板や不織布など板状素材の、捻じったときの強度や感触が重要となる素材の分析に利用できる。サンプルの固定に必要な治具は、多数な形状、材質を用意しており、多様なサンプルに対応する。■チェーンの特徴はそのままに、 欠点を克服 加茂精工(株)では、チェーンに変えてスプロケット歯を刻んだラックをベース歯車とし、キャタピラ状に構成したチェーンを噛み合わせて走行する動力伝導装置「ラック&チェーンクローラ」を紹介していた。 同製品はチェーンの特徴はそのまま活かし、長尺走行の場合に生じる、速度むらや騒音、がたつき、摩耗、チェーンの貼りつけの工数増などの欠点を克服。ラックを継ぎ足すことでたとえば100mの安定した走行や位置決めを可能にする。また数mという大円形駆動でも、扇形の分割ラックを製作し円型に組み立て、このクローラを噛み合わせることでコンパクトな駆動による大径回転装置を設計することが可能になる。■設計者が 手軽に基板の熱解析を行える (株)ソフトウエアクレイドルでは、設計者が手軽に基板の熱解析を行うことができる基板専用リアルタイム熱シミュレーションツール『PICLS』を紹介していた。 同製品は、2次元操作で簡単&高速に答えを出せるため、シミュレーションに不慣れな設計者でもすぐに利用することが可能。また、作成した基板データはSTREAMや熱設計PACへ出力することができるため、基板設計から機構設計へ解析データをシームレスに渡すことが可能。部品のレイアウトの熱干渉チェックや、配線パターン(残銅率)による放熱効果、サーマルビアの位置/数量検討、ヒートシンク能力の検討、基板サイズの検討、層数/銅箔厚の検討、自然空冷/強制空冷、轄射熱の考慮などに適する。■装置の小型化、簡素化を実現 パナソニックデバイスSUNX(株)では、ブースにおいてガルバノスキャニング式レーザ溶着機『VL-W1シリーズ』を紹介していた。 同製品は、ガルバノスキャニング方式を採用することで、レーザヘッドは内蔵のガルバノミラーでレーザ光を走査するため、ヘッド自体を動かす必要がない。スカラロボットやXYステージが不要となり、システム設計の工数とコンパクトな装置構成に貢献。レーザマーカで培った技術を活かした、同社独自の高性能ファイバレーザを搭載し、M2<1.1を実現しており、高品質な樹脂溶着を実現する装置として注目を集めていた。 このブースでは併せて、パナソニック プロジェクションエンジニアリング(株)製の「パラレルリンクロボット」に関する展示も行われていた。 これは柔軟な姿勢制御で繊細/精密な作業に対応し高速かつ確実な動作でコストパフォーマンスに貢献する装置。『PLR-D500』は高精度位置決めと6軸フレキシブル動作を兼ね備えた精密作業向けのロボットで、精密挿入、精密配線、精密組み立て、嵌合挿入などに適する。また、『PLR-Sシリーズ』は、高速/広可動範囲と6軸フレキシブル動作を兼ね備えたマルチ作業向けのロボットで、部品挿入、組み付け、貼り付け、高速搬送などに適する。 両展示会の次回開催は、2016 年6 月22日(水)~24日(金)までの3日間、東京ビッグサイトにて予定されている。2015年6月24日(水)~6月26日(金)東京ビッグサイトリード エグジビション ジャパン(株)■ 会 期■ 会 場■ 主 催日本 ものづくり ワールドアクチュエータユニットに関する展示ガルバノスキャニング式レーザ溶着機『VL-W1シリーズ』に関する展示(株)ミスミのブース「ラック&チェーンクローラ」に関する展示『ピッチチェンジャー』についての展示『基板専用リアルタイム熱シミュレーションツール』に関する展示トルク- 角度測定ユニットに関する展示「パラレルリンクロボット」に関する展示