ブックタイトルメカトロニクス10月号2015年

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概要

メカトロニクス10月号2015年

10 MECHATRONICS 2015.10 御社の概要についてお聞かせ下さい鈴木:当社は、1974年5月に永進鉄工株式会社という社名で設立しています。私の叔父にあたる先代の社長は、元々あるメーカーの設計部門に勤務しており、図面を描くのは好きだったようですがデスクに座っているのは性に合わなかったようで、どちらかというと生産現場に出ていき実際にものを見たり触ったりする方が好きで、そのような仕事をやりたいと思っていたようです。ちょうど、設備関連の仕事を家業にしていた先代社長の父親も年齢的に引退される時期にあったため、それを機に脱サラして自分のやりたかった仕事を行う新たな会社を立ち上げたのが、当社設立の経緯となっています。 設立当時、社員は先代社長1人でしたが、先代社長の父親が一線を退いた後も会長という位置づけで技術面のサポートを行っていました。仕事としては、家業としていた頃からの得意先であった大手重機メーカーの下請けとして、そのメーカー内の工場に事務所を間借りし、工場内の設備メンテナンスや移設などを行う設備業者としてスタートしています。その後、以前は業者仲間だった方々を社員として迎え入れ、事務所や工場を構えるまでに成長していきました。仕事に関しても、大手重機メーカーだけでなく、関連する大手製造メーカーなどからも依頼されるようになり、お客様と一緒に当社が色々提案しながらロボットや自動機を導入したFAシステムなどの設備関連に加え、お客様の製品を 生産現場における自動化に向けた設備関連やオリジナル製品の開発などで事業を展開する永進テクノ株式会社。下請けからの脱却を図るため、オリジナル製品の開発を行うエンジニアリング企業に変貌を遂げた同社の概要と製品などについて、代表取締役 鈴木 道雄 氏にお話を伺った。永進テクノ株式会社代表取締役鈴木 道雄 氏生産現場での様々なニーズに対応するエンジニアリング企業~シンプルで使い勝手の良い設備や製品を提案~当社が請け負って製造するといったことも行うようになり、仕事の幅が広がって売り上げも順調に伸びていきました。 そして、2000 年を迎える頃には世代交代の時期に差し掛かり、「職人の技術だけでなく、エンジニアの技術をもった設計を行う企業にしていこう」という思いから若い世代の中途採用を行い、社員の育成により技術の継承も進め、2000 年10月には現在の社名である永進テクノ株式会社に社名変更をしています。私自身も2002 年に入社し、その翌年には初めて新卒の社員も採用するようになり、社員数も徐々に増えていきました。また、「ISO9001:2000 品質マネジメントシステム」の取得や第二工場の建設なども行い、会社の規模も徐々に大きくなっていきました。 しかし、2008 年に発生したリーマンショックにより、当社も下請けの仕事がほとんどなくなるという大きな打撃を受けていきました。そこで、下請けからの脱却を図るため、自社オリジナル製品の開発に着手し、2009 年7 月には第1 号となる浮上油回収装置を開発しました。この製品は、元々リーマンショック以前にお客様からの依頼で開発したオーダーメイドの設備の一部であった浮上油回収装置がベースとなり、お客様の特注仕様ということで汎用性がなかったため、改良を行うために経営革新計画の承認を得てものづくり補助金により開発に漕ぎつけ、当社としては初めての特許も取得しています。 そして、開発した製品の販売を行っていきましたが、景気がまだまだ不安定なことと、私どもが営業に不慣れな状況もあり、販売を始めて半年位は思うように売り上げは伸びませんでした。ただその後、県や市から中小企業を対象にした支援の一環でお客様を紹介して頂いたり、様々な展示会に一緒に出展させて頂くことで、徐々に当社の認知度が上がっていき、当社の製品を販売したいという会社も出てくるようになってきました。そのため、2010 年には販売店制度を設けて、当時約20 社の販売店とともに営業展開を開始しました。また、独自での展示会出展や取り引きのある商社から海外の展示会に呼ばれたりすることで、国内だけでなく海外にも販売店を増やしていき、特に自動車関連の分野でシェアを広げています。 現在は、以前より行っていた設備関連の事業と製品を請け負って製造する事業、そしてリーマンショック後に始めたオリジナル製品で営業を行うメーカーとしての事業の3本柱で展開しています。設備関連と製品の請け負いの事業に関しては、関東近郊を中心に協力会社にもお手伝いを頂いて進めており、メーカーとしての事業は、営業拠点を本社のある神奈川県相模原市とR&Dセンターのある大阪府南河内郡、そして海外ではタイにも現地法人を設立し、この3拠点で国内とアジアの販売を行っています。また、商社にも協力を頂き、国内やアジア以外の地域にも販売を展開しています。 さらに新分野進出に向けた取り組みとして、さがみはらロボットビジネス協議会のロボット研究開発事業の一環で、福祉ロボットの産学連携での研究開発などを進めており、今年の3月には経済産業省が推進する「がんばる中小企業・小規模事業者300社」に選定されました。 御社の事業に対する取り組みについて お聞かせ下さい鈴木:先代社長は、設計もできて現場にもよく顔を出していたので、お客様の状況を把握したより良い提案を写真1 浮遊物/浮上油回収装置『E-FTD』 写真2 スラッジ回収装置『E-SC04』 写真3 エコイット セパレータ『MS-A』