ブックタイトルメカトロニクス3月号2015年

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概要

メカトロニクス3月号2015年

10 MECHATRONICS 2015.3広いアーム旋回角度をもつカビの発生しやすさを数値化する全方位タイプスカラロボットをラインアップに追加ワイヤレス予測カビ指数計を発表 ヤマハ発動機(株)は、同社スカラロボット『YK-Xシリーズ』の新製品として、広いアーム旋回角度をもつ天吊設置の全方位タイプ『YK350TW』を発売した。 同製品は、天吊設置と±225°という広い各アームの旋回角度により、ロボット下部φ700mm の全範囲にアクセス可能で、これによりスペースの有効活用ができ、設備の小型化に寄与する。内部重量バランスの最適化とポイント間の最適経路動作により、同社従来機種(YK350XG)と比較し、サイクルタイムを20%以上短縮。また、繰り返し位置決め精度がXY 軸±0.01mm、Z 軸±0.01mm、R軸±0.01 °と、高精度の位置決めが可能。高速/高精度の動作により、軽量物の搬送工程を始め、小型部品の組立工程においてもタクト短縮に貢献する。さらに、同様の動作範囲をもつ天吊設置のスカラロボットの中でトップクラ 日置電機(株)は、カビの発生開始までの期間を予測する「カビ指数」を長期間計測できるワイヤレス予測カビ指数計『LR8520』を発表した。 同製品は、手のひらサイズによりどこでも設置することが可能で、スタートボタンを押すだけでカビ指数のほか、温湿度の記録も簡単に行える。Bluetooth無線通信の技術を搭載しているため、見通し30メートルまでの通信が可能で、無線により効率的にカビ指数を把握でき、カビ被害の未然防止に寄与する。また、タブレット端末やスマートフォン、PCによるデータ収集と一括管理により、測定効率が大幅に向上する(各端末はWindows、Android のみ対応)。同社がすでに発売しているワイヤレスロギングステーション『LR8410』、ワイヤレス熱流ロガ『LR8416』によるデータ収集も可能。スの可搬質量5kgを達成し、装置を多能化することで重くなりがちなツールに対応できる。電子部品を始めとする、小型部品の搬送/組立工程の高速化と装置の小型化に寄与し、生産性の向上が期待できる。 主な仕様は、モータ出力AC:750W(X軸)/ 400W(Y軸)/ 200W(Z 軸)/ 105W(R 軸)、繰返位置決め精度:±0.01mm(X軸、Y軸、Z軸)/±0.01° (R軸)、最高速度:5.6m/s(X 軸、Y 軸)/ 1.5m/s(Z 軸)/3000 °/s(R軸)、最大可搬質量:5kg、R 軸許容慣性モーメント:0.005kgm2(定格)/ 0.05 kgm2(最大)、ユーザ配線:0.15sq×8 本、ユーザ配管(外径):φ6×2 本、本体質量:26kg、など。 同社では、2015 年1 月16日より発売し、100 台(発売から1 年間/国内外)の販売を計画している。 食品貯蔵や書類保管を目的とする倉庫業、また美術館や博物館などにおいては、品質維持や文化財保護のため、カビを発生させないための衛生管理業務が重要なものとなっている。カビの発生防止のために、一般的に定期的な温湿度の計測が行われているが、温湿度の測定だけではカビの生育状況を正確に把握するのは困難である。そこで同社は、カビの発生開始までの期間を予測する「カビ指数」に着目し、このカビ指数を管理することによりカビ被害を未然に防ぐことができると考えた。カビ指数は、カビの発生しやすさを予測する指標で、環境生物学研究所所長・農学博士の阿部恵子氏により開発され、カビの発育と温度および相対湿度には相関関係があり、温度と相対湿度からこのカビ指数を求めることができる。主に、室内におけるカビの発育環境を数値で定量的に表す目的で用いられている(特許2710903)。 同社では、2015 年3 月下旬に発売を予定している。2015.3請求番号C5002請求番号C5001