ブックタイトルメカトロニクス9月号2014年

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概要

メカトロニクス9月号2014年

10 MECHATRONICS 2014.9フルSiC-IPMの採用で電力変換効率98.0%を実現した3Dプリントされた樹脂部品などを素早く簡単に3次元観察できる国内住宅用太陽光発電システム向けパワーコンディショナを発表マイクロフォーカスX線CTシステムを発売 三菱電機(株)は、国内住宅用太陽光発電システム向けパワーコンディショナの新商品として、フルSiC-IPM の採用により、電力変換効率98.0 %を実現するとともに定格出力を4.4kWに向上した『PV-PN44KX』をはじめ、Si(シリコン)パワー半導体素子採用の3機種を含む屋内設置タイプ4 機種を2014 年11 月より順次発売する。 『PV-PN44KX』は、パワーコンディショナの主要部品であるパワー半導体モジュールに、同社が2011 年に開発したフルSiC-IPMを採用することで、電力変換効率98.0 %を実現。また、広範囲な出力電力域で定格効率を上回る最大98.4%の高変換効率を実現しており、日射量の少ない朝夕や曇りの日などでも太陽電池で発電した直流電力を効率良く交流電力として使用することで、発電量の増加に寄与する。さらに、同社独自の高速MPPT 制御 (株)島津製作所は、コンパクトな卓上型の筐体で、樹脂製品、骨や歯、医薬品などのサンプルを、キャリブレーション(較正)フリーで素早く簡単に3 次元観察できるマイクロフォーカスX 線CTシステム『inspeXio SMX-90CTPlus』を発売した。 同製品は、卓上での使用が可能なコンパクトサイズでありながら、開口部には垂直方向と奥行き方向にそれぞれ200mm 以上のスペースがあり、大きなサンプル(最大:直径160×高さ100mm)も容易にセッティングできる。サンプルをCTステージへセットした後は、自動較正機能によって、スタートボタンをクリックするだけで「誰でも」「簡単に」「美しい」CT 撮像が可能。最新のHighPerformance Computing(HPC)技術を応用した高速演算処理システムを標準搭載し、計算処理能力が約20 倍技術を新たに開発し、従来から3.1 %向上となるMPPT効率99.8 %を実現。これにより、日射が変動した場合でも太陽電池モジュールが発電した直流電力の最大点を素早く検出することで、発電量の向上に寄与する。 国内の住宅用太陽光発電システム市場は、政府による導入支援補助金や再生可能エネルギーの固定価格買取制度などに支えられ、年々拡大している。太陽光発電協会(JPEA)統計による2013年度の住宅用市場規模は、前年度比127 %の2,367MWまで増加しており、今後も拡大基調が続くと期待される。一方、太陽光発電システムの効率向上には、太陽電池モジュールだけでなく、パワーコンディショナの電力変換効率の向上が重要で、より多くの発電量/売電量を生み出したいとのニーズからシステムの大容量化が進んでおり、高出力かつ高効率なパワーコン(同社従来比)も高速化した。スキャン条件次第では、データ収集完了からデータ表示までの時間を340秒(同従来システム)からおよそ15秒まで短縮できる。オプションのソフトウエアを使用することで、3Dプリンタで一般的に用いられているSTLフォーマットで撮像データを出力することが可能。 近年、3Dプリンタが普及しつつあり、通常の加工方法では不可能な3次元内部構造をもった樹脂部品を製作することができるようになっている。しかし、製作された樹脂部品は複雑な内部構造をもつため、その構造が正常かどうかを外部から観察し判断することは困難である。サンプルによっては、図面の用意も難しく、このような樹脂部品の内部構造や3次元出力したいサンプルを、素早く簡単に観察できるマイクロフォーカスX線CT装置が求められている。 同社では、2014年7月14日より販売を開始している。2014.9ディショナが求められている。 同社では、4機種合計で3,000台の月産台数を予定している。請求番号J5002請求番号J5001請求番号J0014