ブックタイトルメカトロニクス6月号2014年

概要

メカトロニクス6月号2014年

MECHATRONICS 2014.6 11スマートコミュニティ構築に最適な工場設備などのメンテナンスに適した「Wi-SUN」対応の汎用無線通信モジュールを開発非破壊検査機器の超音波厚さ計を発売　ローム（株）は、M2M やIoT、スマートメータを始めとするスマートコミュニティ構築に最適な国際無線通信規格「Wi-SUN（Wireless Smart Utility Network）」対応の汎用無線通信モジュール『BP35A1』を開発した。　同製品は、32bit のハイパワーマイコンを採用することで、HEMSに最適なWi-SUN対応ファームウエアを搭載することができ、TTC 標準JJ-300.10準拠の方式B（ZigBee スタック）も準備中で、幅広いユーザーニーズに対応することが可能。日本国内における特定小電力無線（920MHz 帯）の電波法認証取得済みで、アンテナも内蔵しているため、高周波設計が不要になり容易な導入を可能にする。また、UART インタフェースを搭載しているため、ファームウエアと合わせて汎用性が高く、非常に使いやすいモジュールになっている。無線の特性と　オリンパス（株）は、科学事業における新製品として、工場設備などのメンテナンスに適した超音波厚さ計『27MG（ニーナナ・エムジー）』を発売する。　同製品は、一般的なミドルクラスの厚さ計で装備される「感度調整機能」を搭載し、対象物の厚さや素材に応じて、より幅広い用途で使用することが可能。また、検査ごとに適正な測定値の範囲を設定し、値を超えた際に音と表示で知らせる「アラーム機能」なども搭載している。高所や狭い現場にも持ち運びしやすい小型／軽量ボディーに、バックライト付きの大きなディスプレイを搭載し、測定値を明るく大きく表示。さらに、防滴／防塵性能規格である「IP65」相当の設計により、突然の雨や砂塵が舞うような検査現場においても安心して作業を進めることが可能。また、探触子の新製品として、コストパフォーマンして一番重視される受信感度においては、－ 103dBm（100kbps、BER＜0.1％）を実現し、つながりやすい特定小電力無線の中で、さらに高い通信品質を可能にした。　近年、あらゆる分野で省エネの意識が高まっており、各種インフラを効率的に使用するため、モニタリングを行い、制御／管理するシステムを活用したスマートコミュニティが注目されている。こうした中、スマートコミュニティ構築に最適な国際無線通信規格としてWi-SUNの推進が進められている。Wi-SUN は、日本では特定小電力無線と呼ばれる920MHｚ帯に相当し、無線LAN（Wi-Fi）と比較して低消費電力でつながりやすいという利点から、スマートメータや交通インフラなどのスマートコミュニティのほか、M2MやIoT市場にも最適とされ、今後の普及に期待が高まっている。スに優れた『D7910』も発売される。超音波厚さ計は、センサである探触子で対象物をなぞりながら検査を行うため、使用するにつれて探触子の表面が磨耗していくが、消耗品である探触子の低価格化により、検査業務のコストダウンに貢献する。　超音波厚さ計は、検査対象物に入射した超音波の反射波が戻ってくるまでの時間を基に厚さを測定する非破壊検査機器で、「腐食検査用」と「精密検査用」の2種類に分類される。腐食検査用は工場設備などにおけるメンテナンス用途として使用され、パイプやタンクなどの厚みを測定し、内部の腐食の進行度を検査することができる。一方、精密検査用は製造現場の品質検査用途として使用され、金属／プラスチック／ガラスなど、様々な素材の高精度な検査／測定が可能である。　同社では、4 月からサンプル出荷を開始しており、8 月より月産3 万個の体制で量産を開始する予定。　同社では、2014 年5月末より世界で順次発売していく予定。2014.6請求番号F5004請求番号F5003請求番号F0007