ブックタイトルメカトロニクス12月号2013年

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概要

メカトロニクス12月号2013年

56 MECHATRONICS 2013.12 太陽光発電に関する総合イベントであるPVJapan2013が東京ビッグサイトで開催された。併せて、第8回再生可能エネルギー世界展示会も行われ、来場者数は2つの展示会を合計して45,308 名に上った。■国際規格に準じた試験を実施 (株)ケミトックスでは、IEC61701塩水噴霧耐食性試験を紹介していた。 海岸地域における太陽電池の設置というケースが増えているが、塩害評価がされていないモジュールは多いという。また、海洋環境のような腐食性が高い環境で使用することによって、モジュールの金属部分の腐食、保護コーティングやプラスティックなどといった非金属材料の安全性や出力低下のリスクが大きくなる。 IEC61701とは、太陽電池モジュールの塩水による耐腐食性を評価するための国際規格であり、同社では、フルサイズのモジュールでIEC60701(IEC61730-2、IEC61215、及びIEC62108)の試験が可能となっている。■高品質な製品を幅広く、世界中に展開 CONERGY ASIA&MEは、太陽電池モジュールをはじめとした、最新の太陽光発電ソリューションや同社の取り組みなどを紹介していた。 コナジー社はドイツ・ハンブルクに本社を構えている会社で、世界15 か国に拠点を有し、40 か国でビジネスを展開しており、厳しい品質管理の下、太陽電池モジュール(パネル)から太陽光システム用架台まで幅広い製品を手がけている。また、製品はドイツで設計されているため、高品質であるという点も、大きな特徴となっている。ブース内には、多彩な製品群の様々なバリエーションが展示されており、多くの来場者の目を引いていた。■省エネに貢献するEMS 京セラ(株)では、省エネを実現する、各種エネルギーマネジメントシステム(EMS)を紹介していた。 たとえば、商業施設向けに展開するEMSについては、LED 照明、太陽電池モジュール、分電盤、燃料電池に同社製のものを導入し、さらには冷蔵庫や空調に使用するスマートセンサなども同社のものとして、これらをクラウドコンピューティングによってデータ収集、並びに制御する。そしてそれを本部において見える化し、多店舗でも展開する、というモデルが紹介されていた。さらに、実際にこのシステムを導入し、現在、実証実験をおこなっている店舗の電力使用状況などをリアルタイムに表示していた。■停電時の電力確保とピーク時の 電力抑制に備えて蓄電するシステム パナソニック(株)では、停電時の電力確保と、ピーク時の電力抑制に備えて蓄電する、公共・産業用(10kW~)創蓄連携システムを紹介していた。 これは同社のリチウムイオン蓄電システム(公共・産業用)を使用するもの。この蓄電システムは、幅広い太陽電池の入力電圧に対応する新開発のACリンクインバータの採用によって、既設をはじめ、様々な太陽電池との接続は可能となっている他、蓄電システムの内部の温度最適制御機能の開発により低温環境下でも動作が可能だ。この創蓄連携システムは年中無休の遠隔監視センターにより、蓄電池の状態を常時モニタリングされ、平常時はピークシフトで電力制御される。 同展示会の次回開催は、2014年7月30日(水)~8月1日(金)、東京ビッグサイトにおいて予定されている。PVJapan 2013 2013年7月24日(水)~7月26日(金)東京ビッグサイト一般社団法人太陽光発電協会■ 会 期■ 会 場■ 主 催公共・産業用(10kW~)創蓄連携システムに関する展示ケミトックスのブース京セラのブースCONERGY ASIA&MEのブース バーコード、2 次元シンボル、RFID、NFC、カード、バイオメトリクスなど、最先端自動認識機器及び自動認識ソリューションの総合展である「第15 回 自動認識総合展 AUTOID & COMMUNICATION EXPO 2013」が、東京ビッグサイトで開催された。 82 社、4 団体、250小間の出展で、開催中の来場者数は16,336 名に上った。■ RHM の運用シーンを拡大する (株)リコーでは、RHM の運用シーンと活用範囲を広げる、「Smart RHM(仮称)コンセプト商品」を参考出展していた。 従来のRHMは、基本的にはタグ内のメモリ情報だけを扱うものだが、Smart RHMでは、RFIDと、温湿度や振動などの各種センサと連携させ、一体化することが可能。各種センシング情報を連携させることで、品質やトレーサビリティレベルを向上できる。また、日光下や油汚れなど過酷な環境でも運用できる他、表示書き換え専用のプリンタも必要なく、非接触で、しかも管理対象物につけたままの状態での書き換えが可能。さらに、待機電力ゼロの電子ペーパーとエナジーハーベスト技術を組み合わせることで、電池交換が不要になるという。■透過性にすぐれる電波吸収パネル (株)新日本電波吸収体では、オルタス電波吸収パネルUHF-RFID 透明電波吸収パネルを紹介していた。 同製品は、-20dB(99%)の電波吸収性能を有し、透過性にすぐれているため、景観性や現場での安全性の向上に貢献する。接合部品やキャスタなどのオプションキットにより現場での組み立てが可能。対応周波数は953MHzで、標準寸法は900×900mmまたは1800×30mm。使用可能温度は-30℃~85℃となっている。 これと併せて、ブースでは、薄型(7mm)のUHF電波吸収パネル『MS-009K』も紹介されており、注目を集めていた。■台紙のないシールラベルを 高速に印字貼付 (株)サトーは、新製品であるノンセパラベル自動印字貼付機『NLR4000SR-T』シリーズを紹介していた。ノンセパとは、製造工程から台紙(セパレータ)を使わない、環境配慮型のシールラベル。同製品は、このノンセパを高速印字貼付(最大40枚/分)する装置で、台紙がないので通紙ルートの大幅な簡略化を実現しており、台紙付きラベルの約3 分の1 の工程でラベル交換が完了する。台紙がないため、保管場所の省スペース化に貢献する他、台紙の廃棄費用もかからず、輸送コストの低減なども実現する。■複数のバーコードをワンスキャンで 読み取り (株)ウェルキャットでは、複数のバーコードを一度に読み取ることができるマルチスキャン機能を有したワイヤレス2次元ハンディターミナル『XIT-221-G』を紹介していた。 通常、バーコードは1点1点の読み取りが必要であったが、同製品は最大12個まで、しかも1次元バーコードと2 次元バーコードが混在していても読み取ることができるので、アパレルタグや書籍JANコード、EIAJラベルなど様々な用途における多段コードの一括読みに便利で、作業効率の向上に貢献するものとなっている。 同展示会の次回開催は、2014年9月10日(水)~9月12日(金)、東京ビッグサイトにおいて予定されている。第15回 自動認識総合展2013年9月25日(水)~9月27日(金)東京ビッグサイト一般社団法人日本自動認識システム協会■ 会 期■ 会 場■ 主 催「Smart RHM(仮称)コンセプト商品」に関する展示UHF-RFID 透明電波吸収パネル(手前)とUHF電波吸収パネル(奥)ノンセパラベル自動印字貼付機『NLR4000SR-T』ワイヤレス2次元ハンディターミナル『XIT-221-G』