ブックタイトル実装技術9月号2019年特別編集版

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概要

実装技術9月号2019年特別編集版

16 同社では、潤滑油製品の研究開発・製造で培ったノウハウを活かし、放熱材(Thermal Interface Material)の研究開発・製造・販売を行っている。 同社製の放熱材は、小型化・高速処理化のために熱負荷が苛酷になっている近年の電子デバイスの熱マネジメントに貢献するものであり、またペーストタイプであるため相手材表面への密着性に優れ、シートタイプの放熱材と比較してより効果的に熱を逃がすことができる。■ 非硬化型放熱ペースト  『コスモサーマルグリース』 15年以上の市場採用実績を有する、非硬化型の放熱ペースト。シリコーン系材料を配合していないので、低分子シロキサンに起因する不具合の懸念がない。さらに、ペーストとして柔らかいという点が大きな特徴となっており、薄膜に塗布することができる。本製品は熱伝導率の異なる複数のタイプのものをラインアップしており(表1、写真1)、デバイス設計者の思想・ニーズに沿った製品選択が可能。パソコンのCPU、車載電装品、照明器具、家電など広い分野で使用されている(写真2)。          <請求番号 J7015>■ 硬化型放熱ペースト 『コスモサーマルギャップフィラー』  同社が新たに開発した硬化型の放熱ペースト。上記の『コスモサーマルグリース』と同様にシリコーン系材料を配合していない。塗布時にはペースト状で、実装環境では硬化させて使うタイプの放熱材であり、放熱材自身が硬化するという特徴を有しているので、ずれ・垂れの心配がない。また、一定の厚さをもつシートとは異なり、ギャップフィラーはクリアランスの狭い箇所でも広い箇所でも複雑な形状でも充填することができるため、自由度の高いデバイス設計に貢献する。基準グレードを軸として、ユーザーの要望に合わせたカスタマイズ(キーワード例:柔軟化、強接着、高熱伝導、薄膜対応など)が可能である(図1)。                  <請求番号 J7016>放熱材(グリース、ギャップフィラー)コスモ石油ルブリカンツ(株)PR表1 コスモサーマルグリースラインアップ写真2 コスモサーマルグリース使用例 図1 コスモサーマルギャップフィラーのカスタマイズ写真1 コスモサーマルグリース製品写真商品名SF102 SF121 SF311 SF401 SF501 SF601色白白淡黄白白白密度 (g/cm3) 3.12 2.75 4.11 4.48 4.56 4.66使用温度目安(℃) -40~150熱伝導率(W/m・K) 1.4 1.1 3.0 4.5 5.0 5.8粘度(Pa・s) 10s-1@25℃ 43 99 36 159 247 170ちょう度341 294 350 275 245 361体積抵抗率(Ω・cm) 3.4×1011 2.9×1011 1.2×1012 2.5×1011 3.7×1012 7.0×1012絶縁破壊の強さ(kV/mm) 11.6 7.3 6 12.3 7.3 6.2