ブックタイトル実装技術2月号2019年特別編集版

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概要

実装技術2月号2019年特別編集版

341. はじめに 電子回路基板に関する台湾の展示会「TPCA Show」(台湾電路板産業国際展覧会)が2018年10月24日(水)~26日(金)までの3日間、台北で開催された。台湾の電子回路基板の市場動向について取材したので、「TPCA Show2018の概要」と「市場動向」の結果について報告する。 台湾の電子回路基板の工業会であるTPCAは、TaiwanPrinted Circuit Association の略で「台湾電路板協会」と呼称される。また、台湾の産業経済・知識センター(IEK)では世界の電子回路基板市場規模についてTPCA Show2018の開催中に紹介された。まず、TPCA Show/iMPACTについて、そして最初に世界の電子回路基板市場を報告した上で台湾の電子回路基板市場について報告する。2. TPCA Show 2018 / iMPACT2018 “5G&AI”をテーマにして、412 社が1,419 のブースで展示し、30,378人の見学者が3日間、台北南港展覧館会場に参集した。 次世代移動通信システム(5G)の到来により、今年のTPCA Showは「5G」がテーマの一つとなっており、5Gの利用周波数はギガヘルツ帯の高周波側に移行するため基板材料では低伝送損失材料などが要望され、展示会では対応した低誘電率・低誘電正接の材料のオンパレードとなった。なお、2019 年のTPCA Showは、同じ会場の台北南港展覧館で10月23日(水)~25日(金)に開催されることになっている。 TPCA Show 開催中には、iMPACT(InternationalMicrosystems, Packaging, Assembly and CircuitsTechnology Conference) も開催され、18カ国から143件の論文が寄せられ、総参加者数593 名となり、6名(うち2名が日本人)がプレナリーで発表し、さらに多くのフォーラムが開催された1)~ 2()図1)。 日本に関連したフォーラムは“JIEP”と“ICEP”があった。展示会と学会が共催している事例は、日本のJPCAとJIEPとの関係に似ている方式である。詳細は、エレクトロニクス実装技術 2019 年1月号で報告されているので参照していただきたい2)。3. 世界の電子回路基板の市場動向3) 工業技術院(ITRI=Industrial Technology ResearchInstitute)の組織の傘下に産業経済・知識センター(IEK=Industrial Economics and Knowledge Center)があり、IEKでは電子回路基板の世界市場を公表しており、その概要を紹介する。図1台湾の電子回路基板市場動向特定非営利活動法人 日本環境技術推進機構 / 青木 正光