ブックタイトル実装技術11月号2018年特別編集版

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概要

実装技術11月号2018年特別編集版

24実装工程の効率化12   はじめに 前回(2017年9月号)から、実装工程にも役立つ改善活動や品質活動に関する話を進めてきた。 今回はその続きである。特に今回は無駄について説明をしていく。 前回の「はじめに」でもお伝えしたことであるが、筆者はこれからのエンジニアに必要な能力を「オプティマイザー」だと考えている。近年「マルチタスク」が重要視された時期があったが、これはアメリカの研究機関の調査結果により、業務効率や個人のスキルを落とす「悪法」と証明されてしまった。 マルチタスクのすすめによって、多くの日本の企業では「タスク管理」や、「タスク分散化」などの教育がされてきたと思う。しかし、この方法は不適切で、古き日本企業が実践してきた「オプティマイズ = 最適化」が、もっとも良い結果を生み出すものと証明された。 筆者の企業研修プログラムの中に、「オプティマイザー養成講座」なるものがあるが、「働き方改革」の追い風もあり、これからますますオプティマイザー的業務遂行が必要とされる時代が来るであろう。 このオプティマイザー的業務遂行には、今回紹介する「無駄取り」は、まさに必要不可欠である。聞いて久しい言葉である「無駄取り」だが、今一度その基本から学び直し、最先端の業務に活かす時代が来たと感じている。 ここで次の無駄取りの話に進む前に、「品質コスト」について復習を兼ねて学んでいこう。今後の説明を理解しやすくするためにも、この段階で改めて品質コストについて学んでおくことは、非常に意義のあることであると思う。 まず品質コストについて、であるが、品質コストには3 種類がある。すなわち、①損失コスト(Fコスト)②評価コスト(Aコスト)③予防コスト(Pコスト)の3つである(図1)(図2)。 これらのコストは、すべて品質にかかるコストといえる。この品質にかかるコストを金額換算して、売上高または出荷高の比で表したものが、「品質コスト」と呼ばれるものになる。   「損失コスト」について 損失コストは一般にはFコストと呼ばれる。これは、品質的図1????????????????????????1 図2????????????????????????2??????コストに????て②????????????????????????る??(一社)実装技術信頼性審査協会、 STCソルダリングテクノロジセンター / 佐竹 正宏