ブックタイトル実装技術11月号2018年特別編集版

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概要

実装技術11月号2018年特別編集版

21????????を????した????ラ??クスレスは????????(????ロー)実装工程の効率化(CO2)に分解される特性をもっている(図1)。 また、一部の蟻が餌を見つけた際にお尻部分から分泌するものでもあり、地面に擦り付けることによって他の仲間に餌のありかを知らせる、という役割を担っていることが近年明らかになっている。つまり、もともと自然界に存在する物質なのである。 このように、自然環境汚染の心配をすることなく利用ができるうえ、法律上の問題においても90%未満の濃度であるギ酸溶液については危険物取扱担任者資格などを必要とせず、法規制対象外となっていることから、誰でも簡単に取り扱うことができる。   ギ酸と水素 表面に形成された酸化膜の除去を促すための還元反応としては、ギ酸だけでなく水素ガスを利用することでも実現は可能ではある。 ただし、表1に示すように、水素ガスを利用した還元を行うには、およそ300℃付近の炉内温度が必要となる。従来のはんだ材料融点温度は265~280℃付近であったため、結果的に炉内温度を300℃付近にまで上昇させる必要があったことから、水素ガスによる還元は広く多方面で利用されてきた。 しかしながら、近年では、●長時間の高温環境には耐えられないデバイスが出てきてい ること●水素ガスは酸素と混合することによって爆発する危険性が あること などの理由から、水素ガスと比較して低温な環境であっても十分な還元効果が得られる「ギ酸還元方式」に注目が集まっているのである。   ギ酸還元が利用され始めている   アプリケーション ギ酸による還元は非常に効果的なものである(図2)。銅パターン上にある酸化膜から酸素を的確に奪い取ることによって膜を完全に除去することができるので、フラックスレスはんだが容易にぬれ性を確保できる。 酸素を奪い取ったギ酸(HCOOH)はH2OとCO2に変化して排気される。H2OもCO2も大気中に存在している成分であるので、環境を破壊することなく「ギ酸還元リフロー」を行うことができる。 ギ酸還元が利用されはじめている分野としては、以下のようなものが挙げられる。ユニテンプジャパン(株)??1??????????????????????????図2????????????????????3