ブックタイトル実装技術7月号2018年特別編集版

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概要

実装技術7月号2018年特別編集版

392. はんだ付け性評価のチェックポイント(図1) はんだ付けの後の外観でフラックスが劣化した場合、以下のような現象が確認できる。 ? フラックス残渣中にはんだボールが発生する ? フラックス残渣の色が変化する ? フラックス残渣にクラックが入る ? フラックス残渣に気泡が入る ? フラックス表面にしわが入る  ( フラックス残渣の形状がいびつ) ? はんだ付け表面がざらつく(滑らかでない) ? ぬれ不良(はじく) このような症状が基板内のはんだ付け部で複数の個所に見られた場合は、はんだ付け条件が最適ではないため、即生産条件を見直すことをお勧めする。3. 熱量を変化させた場合図2 はんだ付け部の外観比較写真 コンベアスピード(以下、CVと表す)を変化させた場合、はんだ付け部の外観比較写真を示す(図2)                  ● ペーストAについて(図2上) CV0.75では、はんだ表面が粒子状となり熱不足である。CVを遅くするとはんだ表面に光沢が出てなめらかな表面になる。CV0.30では、フラックス残渣中にはんだボールが発生し、薄くクラックが入っていることから少々過熱気味である。● ペーストBについて(図2 中央) CV0.75では、はんだ表面が滑らかで、3つのペーストの中ではもっとも熱反応が速い。CV0.50でフラックス残渣中にはんだボールが発生し、CV0.30では、フラックス残渣中に気泡やクラックが顕著に発生しており、明らかな過熱である。● ペーストCについて(図2下) CV0.75では、はんだ表面が粒子状となり熱不足である。CVを遅くするとはんだ表面に光沢が出てなめらかな表面になる。CV0.30でも表面状態が良好である。CV0.75CV0.75CV0.75CV0.65CV0.65CV0.65CV0.30CV0.30CV0.30CV0.50CV0.50CV0.50ペーストAペーストBペーストC