ブックタイトル実装技術7月号2018年特別編集版

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概要

実装技術7月号2018年特別編集版

22設計・解析・シミュレーション 1  はじめに 今日の進化するエレクトロニクス製品は、製品開発チームに新たな設計課題を突きつけており、チームは常に新しい設計技術を採用し、製品品質の改善と設計効率化を図るよう迫られている。 ムーアの法則が維持できなくなりつつある過程でシステムスケーリングの需要が変化するなか、以下に挙げるような革新的なプリント基板(PCB)設計技術やパッケージング技術の採用が進んでいる。 ● 単位面積あたりの機能数を増加させる高密度配線と   リジッドフレックス ● 設計密度を確実に高めるSystem-in-Package(SiP)、   Fan-out Wafer Level Packaging(FOWLP)などの   先端パッケージング(図1) こうした革新的な2.5D/3D高密度先端パッケージ設計ソリューションの登場で、従来の設計手法やツールだけでなく、サプライチェーンまでもが使えなくなる可能性が出てきている。 既存ツールの価値基準を打ち砕くこれらの新しい技術は、高帯域幅メモリやハイブリッドメモリキューブHBM/HMCなどの高性能メモリデバイスを実現するために、シリコン(IC)で用いられているものと同じようなフィーチャやプロセス、複数基板のアーキテクチャを採用しており、そこから新たな課題が生じているのである。 そのような背景を受け、パッケージ設計の手法とツールが大きな転換点を迎えている。 これは、リードフレーム用の機械系CADツールからPBGA用の電気系CADツールへの移行に匹敵するほどの大転換といえる。 シリコンファウンドリがパッケージングのサプライチェーンに参入し、シリコンのPDKや検証プロセスをパッケージング図1 業界需要を受け、革新的なパッケージングソリューションが出現プリント基板における高密度先端パッケージの設計検証課題をいかに解決すべきかMentor, a Siemens Business / ケビン・レインボルド、 キース・フェルトン