ブックタイトル実装技術3月号2018年特別編集版

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概要

実装技術3月号2018年特別編集版

19電子回路基板製造の“簡単便利”を追求した、ものづくりワンストップサービス『Elefab(エレファブ)』プリント配線板技術23   電子回路基板製造の価格と   スケジュール設定における課題 電子回路基板ができるまでの工程は基板設計、基板製造、部品調達、部品実装の4つの大きなプロセスに分割することができる。 製品試作の段階から、回路設計者は各工程へ見積の手配、受発注処理をする必要があるが、多くの場合、相見積の手配、外注先も複数に渡り、納期もばらばらであるため煩雑な事務処理が多く、ただでさえ忙しい設計者の頭を悩ませるだけでなく、管理コストも膨れ上がっている。 各工程の見積依頼には、部品表(BOM)、設計指示書、製造用データ、外形図など多くの情報が必要となる。一度見積が届いたとしても設計変更が発生する度に、変更後の最新データを送り、再見積と納期の再確認をしなければならない。 一般的に、それらは何度も繰り返される。リアルタイムで価格と納期を把握することは難しいため、工数の遅延やリスケジュール、想定予算のズレなどが発生する。 ものづくりのワンストップサービス『Elefab』は、これらの問題を解決するため、見積価格、納期を簡単に確認できるようになっている(図1)。■各製造会社への見積依頼時に必要な情報? 部品調達…部品表? 基板設計…部品表、回路図、設計仕様書、基板外形寸法、      ネットリスト? 基板製造…基板外形寸法、製造仕様書、製造用データ、      NCドリルデータ? 部品実装…部品表、実装図、実装仕様書   オンライン部品サービス大手3社と   連携し、データシート、価格、在庫を   リアルタイムで確認 『Elefab』から少し離れるが、Quadceptでの部品作成、部品選定、調達の課題と解決方法を以下に紹介する。 設計者は電子開発をする上で、最適な部品を選択しながら、回路作成ができればベストであるが、量産工程に影響しないよう、選定した部品の調達可否、価格も同時に確認しなければならない。万が一、回路図作成後や基板設計、製造中に、部品の廃番(EOL)、調達困難状況などが判明すると、回路図作成への多くの手戻りが発生し、余計なコストも発生する。Quadcept(株)図1 現状の見積・製造依頼に必要な各データ各種