ブックタイトル実装技術11月号2017年特別編集版

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概要

実装技術11月号2017年特別編集版

421. はじめに 前回(2017年9月号)から改善活動や品質活動に関する話を進めてきた。今回は、TQMとQCサークルの説明を行う。 多くの現場で「QCサークル」活動を取り入れ、小集団活動として日々の業務の改善活動を行っていることは、今や一般的であるといえよう。 この時、問題となるのは「PDCAが回らない」という事実だ。管理者や経営者は、PDCAが現場で回っていないなどとは思いもしない。もし上手くいっていないのであれば、それは現場の「やり方」が悪いからだと考える。 しかし、現場は悪くないのである。そもそも、P→D→C→A の順序で回すと、うまく行かないのである。 前回もいったが、改善活動や品質活動の「そもそも」の成り立ちを理解していただくとともに、企業における改善活動や品質活動の本来の目的を、再確認していただくために本シリーズを読んでいただきたい。 この「そもそも」の成り立ちを理解することで、驚くほど皆さんの企業における小集団活動である「QCサークル」やPDCAはうまく回り出すであろう。2. TQMの考え方と心得 TQM(Total Quality Management の略)とかQCサークル活動って、結構多くの会社で導入されていますし、言葉としては聞いたことがある人も多いかと思う。しかしみなさんは、その成り立ちをごぞんじだろうか…? W・エドワード・デミング博士を知っておられるだろうか…? このことを知ると、さらにTQMとかQCサークル活動のことが理解できるようになると思う。理解できれば、更に活動そのものが楽しくなるので、参考にしてみていただきたい。 第二次大戦後の日本は、工場は破壊され、食料や原材料は不足し、日本人は貧困のどん底にあった。急激な日本製品の品質向上、輸出向上などと日本の高度経済成長を可能にした人物が、このデミング博士である。 このデミング博士いわく、「組織の問題の90%は仕組み・制度に関わる一般的問題である」(図1)。さらに「わずか10%が人に関わる個別の問題である」ともいっている。 多くの経営者、管理職はこの言業を誤って解釈し、組織構造や制度を正せば、人に関する問題も消滅すると考えているが、これはまったくの誤解である。 しかし、その逆は正しいと思う。人に関わる10%の問題を先に解決すれば、他の90 %の問題は消滅する。 なぜなら、「人」が組織の「戦略」「構造」「制度」「スタイル」を生み出しているからである。これらは、人々の手足であり道具でしかないのである。 したがって、ハイクオリティ組織を創造するための鍵は、まずハイクオリティな人材、自然の原則・原理を解し、これを活用できる人材を育成することになる(図2)。3. TQMの原則 心構えは解ったけれども、実際にどうやってやっていけばい改善活動と品質活動の成り立ちと活用法②不良改善編 ~改善前の心構え~図1 TQM(Total Quality Managementの略)の考え方図2 TQM(Total Quality Managementの略)の心得(一社)実装技術信頼性審査協会、STC ソルダリング テクノロジ センター / 佐竹 正宏