ブックタイトル実装技術10月号2017年特別編集版

ページ
14/36

このページは 実装技術10月号2017年特別編集版 の電子ブックに掲載されている14ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

概要

実装技術10月号2017年特別編集版

12 ウエアラブル機器の市場の拡大に伴い実装基板検査装置や検査治具にも微小部品への対応が要求されている中、同社はそれに対応し、検査の効率化を実現する製品を次々に開発している。■ ファーストロット用基板チェッカ『 n=1チェッカー』 新製品の基板を初めて生産する際には、まずマウントデータが正しいことなどを確認する必要がある(ファーストロット検査)。従来、同検査は生基板に両面テープを貼り、その上に部品を実装し、実装された部品を熟練作業者が1個ずつ測定または目視で確認する作業で、資料作成含め多大な時間がかかる上、検査が完了するまで実装ラインは稼働できず稼働率が下がることなどの課題があった。 同製品は基板のCADデータから部品のマウントデータを取り込み、部品表情報と合わせてファーストロット検査プログラムを自動生成。その検査プログラムに従い、3 軸ロボットが両面テープ基板上に実装されたチップ抵抗/コンデンサの電極にプローブを直接接触させ、定数を自動測定する。その他の部品はカメラ目視支援機能により作業者は検査機の画面のみを参照するだけで誤部品、極性間違いなどの検査が容易に実施可能。これらの機能によりファーストロット検査にかかる時間を劇的に短縮できる。300個程度の部品が実装されている基板の場合、従来は資料準備に4 時間、検査に3 時間程度かかっていたが同製品は検査プログラムは5分以内に作成でき、検査実行時間は5 分程度となりきわめて短時間で実装ラインを動かせる。0402サイズのチップ部品まで測定でき、ウエアラブル機器の基板にも対応できる。なお同製品については本誌に掲載されている同社の広告も併せてご覧いただきたい。          <請求番号 K7007>■ 省スペース、省人、マテハンゼロを実  現する『4ステージプレス機』 実装基板の検査には主にインサーキット検査、ファンクション検査、画像検査などの手法があるが、それぞれ別の検査ステーションで実施されるため3種類の検実装基板検査装置、検査効率化機器(株)ニューリー・土山PR査機と3人の作業者、各検査機間の基板のハンドリング時間が発生する。同製品は、手前ステージにセットした基板が順に左、奥、右に回転しながら最大3 種類の検査を実行できるため、たとえば上記の検査を1 台のプレス機で同時に検査でき、作業者も1 人でよい。また作業者は検査実行中に手前のステージに基板を置けるので基板ハンドリングタイムがゼロになりトータル検査時間も大幅に短縮できる。          <請求番号 K7008>■ ウエアラブル機器対応 『 狭ピッチコネクタ嵌合治具』 ウエアラブル機器に採用される基板には狭ピッチのコネクタが用いられている。電気検査の際にはそれらのコネクタにFPCを挿入したりB2B のコネクタを嵌合させて検査を行うが、検査用治具側のFPCやコネクタの嵌合耐久性は数十回からせいぜい100 回程度で、頻繁に治具側のFPCやコネクタを交換する必要がある。同製品は、コネクタの端子に微細プローブで直接コンタクト・嵌合が可能なため、耐久性、操作性においてFPCやコネクタを抜き差しする従来の検査に対し劇的なコストダウンと効率化を実現。またコネクタ挿入ミスもなくなり直行率も上がる。さらにB2Bコネクタであれば0.35mmピッチまで、FPCコネクタであれば0.2mmピッチまでのコネクタに対応可能である。          <請求番号 K7009> 同社は上記のような製品の開発、機能向上を進めるとともにそれらの製品をさらに効率よく活用するための安全柵不要のロボットの応用にも取り組みを始めており、業界の要求に継続的に応える製品づくりを目指している。