ブックタイトル実装技術3月号2017年特別編集版

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概要

実装技術3月号2017年特別編集版

8■ 新開発「超低露点温度保管庫」 同社は、従来の『スーパードライ』では難しかった「超低露点温度 -80 ℃」という高い低湿性能を実現した超低露点温度保管庫を新たに開発した。 キャビネット型保管庫のほか、装置・設備への組込みなどの特殊用途にも特注対応可能な製品となっている。●露点温度について 水蒸気を含んだ空気は、ある温度で50 % RHであっても、温度が下がると100% RHとなり、飽和水蒸気量を超えた水分が結露する。温度を下げていったとき結露する温度が「露点温度」である。一般的に、相対湿度1% RH以下の超低湿度の場合は、空気中の水分の割合を露点温度で表示する。●相対湿度について 1m3 の空気中に含むことができる水蒸気の量を「飽和水蒸気量」という。温度が高ければ高いほど多くの水蒸気を含むことができ、温度が低いと少量の水蒸気しか含むことができない。 飽和水蒸気量を100%とした場合に、実際に空気に含まれている水蒸気量の割合をパーセントで示した値が相対湿度で、「% RH」で表される。●露点温度と水蒸気量 周囲温度25℃の場合、露点温度-40℃での水蒸気の量は0.134g/m3で、露点温度-80℃ での水蒸気量は、0.00068g/m3。例として、露点温度-40 ℃から-80 ℃に下げるためには、水蒸気の量を約200分の1というきわめてゼロに近い値まで除湿しなければならない。※現行『スーパードライ』の露点温度:約-36℃(環境条件 : 25℃ ・ 60% RHのとき)          <請求番号 C7002>超低湿保管庫東洋リビング(株)PR■ 新開発「ホットドライ」  小型加温ボックス搭載『スーパードライ』 開封済みの電子部品をベーキングする際、高温でベーキングすることによる熱ストレスを避けるため、同社では除湿と加温(中温度)の組み合わせによる中温ベーキングを推奨し、『スーパードライ』M-Tempシリーズを提供している。 そして今回、「M-Tempシリーズほどの大容量は必要ないが、少量を加温し脱湿できる製品があれば」というユーザーの要望に応え、『スーパードライ』の中に小型加温ボックス(=ホットボックス)を設置した新製品「ホットドライ」を開発した。 独自開発した除湿ユニットにより、ホットボックス内は0~1% RH の超低湿度を維持しながら、定温度式小型半導体ヒータで40~50 ℃に加温し、M-Tempシリーズと同等の脱湿性能を実現。 また、新製品「ホットドライ」は、『スーパードライ』の低湿機能とM-Tempシリーズの脱湿機能両方の機能を併せもちながら低価格も実現した。①ホットボックス仕様例 ?ボックス内容量 : 約290?(2 枚扉両開き)、?小型低温度発熱体搭載、?小型温度計搭載(アナログ)、?棚板2 枚付属、?ボックス内温度 : 約40~50 ℃、?静電気対策塗装、?直径380mmまでのリール及び同社製リールラック収納可、?フロワーライフのリセットが可能、?特注サイズに対応可能(70~290?)②ホットボックス用 『スーパードライ』仕様 ?庫内容量 : 約1200?、?4枚扉、?庫内コンセント4系統搭載、?最低到達湿度 :0~1% RH(『スーパードライ』スタンダードシリーズと同性能)、? 290?のホットボックスを最大2台まで設置可能、?使用されている『スーパードライ』(4枚扉)にホットボックスの搭載も対応可能                <請求番号 C7003>