ブックタイトル実装技術12月号2016年特別編集版

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概要

実装技術12月号2016年特別編集版

19 ウェアラブル機器の市場の拡大に伴い、実装基板検査装置や検査治具にも微小部品への対応が要求されている中で、同社はそれに対応し、検査の効率化を実現する製品を次々に開発している。■IoT、ウェアラブル用 『狭ピッチコネクタ接続治具』 IoT、ウェアラブル機器の基板には、狭ピッチのコネクタが採用されている。電気検査の際には、それらのコネクタにFPCを挿入したり、BtoBのコネクタを接続して検査を行うが、検査治具側のFPCやコネクタの接続耐久性は数百回程度で、頻繁に治具側のFPCやコネクタを交換する必要がある。 同製品は、コネクタの端子に微細プローブで直接コンタクト・接続が可能なため、耐久性、操作性において、FPCやコネクタを抜き差しする従来の検査に対して劇的に検査品質が向上し、またコネクタ挿入ミスもなくなり、直行率も上がる。また、BtoBコネクタであれば0.35mmピッチまで、FPCコネクタであれば0.2mmピッチまでのコネクタに対応可能である。          <請求番号 M7017>■微細電極の傷、汚れを見落とさない 『微細電極検査装置』 基板上の微細な金めっきや金フラッシュ端子の検査は多くの場合熟練者の目視検査に頼っているのが実情である。熟練作業者は拡大鏡を使ったり、光のあてかたを調節するなど様々な工夫をして欠点の検査を行うが、あるかないかわからない欠点を探すプレッシャーや、検査枚数が増えると疲労するなど、目視である以上、見逃しの発生は避けられない。 同製品は、高分解能のラインカメラで基板の端子部分をスキャンし、見落としのない安定した端子の検査が、タッチパネルの簡単操作で誰にでも実施できる。検査結果画像、ログも残り、検査結果のエビデンスもしっかり残せる。検査範囲、条件もGUIで簡単に設定できる。複数枚基板の同時検査も可能である。実装基板検査装置、他(株)ニューリー・土山PR          <請求番号 M7018>■ファーストロット用基板チェッカ 『n=1チェッカー』 新製品の基板を初めて生産する際には、マウントデータが正しいことなどをまず確認しなければならない(ファーストロット検査)。従来その検査は生基板に両面テープを貼ってその上に部品を実装し、実装された部品を熟練作業者が1 個ずつ測定、あるいは目視で確認するという作業で、資料作成を含めて多大な時間を費やしていた。検査が完了するまでは実装ラインは稼働できず、実装ラインの稼働率が下がることも課題であった。  同製品は基板のCADデータから部品のマウントデータを取り込み、部品表情報と合わせて、ファーストロット検査プログラムを自動生成する。その検査プログラムに従い、3 軸ロボットが両面テープ基板上に実装されたチップ抵抗/コンデンサの電極にプローブを直接接触させ、定数を自動測定。その他の部品はカメラ目視支援機能により、作業者は検査機の画面のみを参照するだけで誤部品、極性間違い等の検査が容易に実施できる。これらの機能によりファーストロット検査にかかる時間を劇的に短縮可能となる。300個程度の部品が実装されている基板であれば、従来は資料準備に4時間、検査に3時間程度かかっていたが、同製品であれば検査プログラムは5 分以内に作成でき、検査実行時間は5 分程度となり、きわめて短時間で実装ラインを動かせるようになる。人手で検査不可能な0201サイズのチップ部品まで測定でき、ウェアラブル機器の基板にも対応できる。            <請求番号 M7019> 同社は上記のような製品の開発、機能向上を進めるとともに、それらの製品を更に効率よく活用するための安全柵不要の協働ロボットの応用にも取り組みを開始しており、業界の要求に継続的に応えていける製品づくりを目指している。