ブックタイトル実装技術12月号2016年特別編集版

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概要

実装技術12月号2016年特別編集版

13「アルコナノ銀ペースト」の製造ラインが完成(株)日本スペリア社PR請求番号 M0710 同社は、岡山県の津山工場を大幅に増改築し、同社のナノ銀製品「アルコナノ銀ペースト」を一環生産できるラインを完成させ、9月から本格稼働を開始した。 ナノ銀ペーストはSiC 素子など高温動作のため既存のはんだが使えない次世代パワー半導体にも使用できる新素材で、同社はこの製品の将来性にいち早く着目。すでに開発に着手していた大阪市立大学のベンチャー企業・応用ナノ粒子研究所を2012年に子会社化し、事業化の準備を進めてきた。今回、同社が応用ナノ粒子研究所から製造ライセンスの供与を受ける形で製造を開始することになった。 同社の「アルコナノ銀ペースト」はナノサイズの銀粒子の被覆膜にアルコール由来のもの使用しているため無垢の銅基材にも直接接合が可能で、工程数が省けて低コスト、かつ環境に優しく使い勝手がいいと高い評価を受けている。その結果、昨年からハイパワーLEDやパワーモジュール用途への引き合いが増え、今年3月期の売上は昨年比の数量ベースで約3倍となった。今回の量産体制の構築は、こうした需要増を背景に決定された。 また、津山工場は1982 年完成の同社の国内主力工場で、主にフラックスやソルダペーストを製造。ナノ銀製造ラインは工場内のクリーンルームに導入されている。専用の製造室は床面積約100m2で、製造装置類としては反応装置、濃縮装置、置換装置、混練装置などを導入しており、原材料の配合からペーストの混練まで、一貫した製造が行われている。なお、同工場は品質ISO の認証を受けているため、ISO規格に準拠した製造環境での高品質の製品づくりが可能で、質、量ともに顧客の要求に応え得るアルコナノ銀ペースト 津山工場 製造ラインである。