ブックタイトル実装技術1月号2016年特別編集版

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概要

実装技術1月号2016年特別編集版

41品質確保と不良改善に必要なこと(フロー工程編①)~BeとDoの違い~はんだ関連技術   Doは多種多様である 目的と目標は違う。目標は目的があって初めて存在するもの。目的を達成するためには何個もの目標をクリアする必要がある。障害物競走を思い浮かべると理解しやすいであろう。ゴールである目的を達成するためには、いくつもの障害(目標)をクリアしなければならない。やるべきことであるDoには、いくつもの障害(目標)が存在する。それを理解し進めていくことが目的であるBeに辿り着くために必要なのである。 具体的には「やるべきこと」(Do)には、非常に多くの種類がある。順にみていくと ? Must Do ・・・・・・・・ 必ずやらなければならないこと ? Should Do ・・・・・ やるべきこと ? Need to Do ・・・・ やる必要のあること ? Nice to Do ・・・・・ やっておいた方が良いことの4つに分類できる。 To Doリストを作成した時に、まず考えていただきたいのが上の4つである。挙げられた種々の「やるべきこと」(Do)は、上の4 種のなかのどれに該当するか?を考えることが重要である。優先順位や期待効果によって分けても良い。 筆者は別に登山が趣味ではないが、たとえとして非常に理解しやすいので、登山を例に説明したいと思う。 企業において種々の活動を行うことは、少なからずチームで動くことになるであろう。完全に一人でできることというのはほとんどない。 さて、目的であるゴール(Be)を目指したときに、そこに到達するために必要な装備品が発生する(図1)。 まず水は必ず必要(Must)となる。その他にも懐中電灯やラジオ、救急道具など(Need)も必要といえる。そしてそれらを入れるバック(Should)も必要になるはずである。途中で食べたくなるかもしれない菓子類(Nice)はあったほうがよいといえるものかもしれない。 このように「やるべきこと」(Do)というのは、その目的を達成するためにいろいろな効果(Must、Should、Need、Nice)をもたらす。得られるであろう効果によって、それを担当する人は異なる。企業内の活動でいえば、主幹部署が変わるといったところである。設計には設計の役割、生産技術には生産技術の役割があるように、得られるであろう効果に対して担当する役割が違うのは、当然といえば当然である。 項目として挙げられた「やるべきこと」(Do)に対して、担当する役割(部署・担当者)はどこが適正か?を意識して課題をクリアしていくことが重要である。 さて、登山でいえば「 班」が担当するべき役割になる。 山の頂上(目的・Be)を目指すには、種々の「班」が必要となる。「食料班」も、「救護班」も、「テント班」も、「Map・登頂計画班」も必要になってくる。 では、それぞれの班が必要な装備を過不足なく行ったら、ゴールである山の頂上に登ることはできるのか?? 実は、これだけでは登頂することはできない。目的としている山の高さが重要となる。たとえば私のような登山の素人(やったこともない)が、いきなりエベレスト登頂が可能であろうか?まず無理である。 たしかに目的とするゴールは高い方が理想である。社内における品質課題や信頼性の向上なども、不良0で、長期信頼性も満足することが理想となるであろう。しかし素人がいきなりエベレストが登れないのと同じように、目的とするゴールが高すぎては「今のまま」では達成することができない。 装備品(種々のDo)はたしかに大事だが、全員が目的の山を登りきるだけの体力がなければ登頂で(社)実装技術信頼性審査協会、STC ソルダリング テクノロジ センター3図1 やるべきこと(Do)のイメージ