ブックタイトル実装技術7月号2014年特別編集版

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概要

実装技術7月号2014年特別編集版

261. 応用物理学会について 第61回 応用物理学会春季学術講演会が、2014年3月17(月)~3月20日(木)の4日間にわたって、神奈川県淵野辺の青山学院大学相模原キャンパスで行われた。 今回の発表件数も約3,600 件と例年どおり大盛況であった。しかし、20 会場ぐらいで同時並行に行われるため、聴講できるのは限られており、全体の発表は予稿集を読んで知ることになる。この学会は、IEDMやVLSI Technology のようなレベルの高い発表は少ないが、予備審査で落とされることがないので、誰でも気軽に発表できることもあって身近な面白い発表が多く、産業界の実務に生かされている場合が多い。 最近の傾向として、発表者の80 %近くが大学で、研究機関が10%、企業が10%程度となっており、企業からの発表が少なくなっている。企業秘密を守るために発表しないという姿勢ではなく、積極的な交流を図ってお互いに進歩することこそが重要、と思われるのだが……。 発表される分野は、大きく分けると表1 のような16テーマになる。これらのすべてを紹介することはできないので、その中から、今回は有機半導体、次回は太陽光発電を取り上げてみたい。2. 有機半導体とは 発表論文の紹介の前に、「有機半導体とは何か」、そして、「なぜ、このテーマを取り上げるのか」という点を簡単に説明しておく。 我々の身近にあるナイロンやテフロンやプラスチックなどはすべて有機物であり、電気的には絶縁物である。 ところが、図1に示すような有機物は導電性を示す。同図から気が付かれるように、CとCが二重結合していることが導電性に関係している。ベンゼンの二重結合は、図2の左のように書かれているが、実際には電子は二重になっている訳ではなく、同図右のように、周りのC 原子の回りを廻っている(どこかに存在している)π電子(パイ電子)と呼ばれる電子が導電性を示厚木エレクトロニクス / 加藤 俊夫『第61回 応用物理学会春季学術講演会』レポートその① 有機半導体表1 応用物理学会の主なテーマ図1 有機半導体になる材料の例