ブックタイトル実装技術2月号2014年特別編集版

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概要

実装技術2月号2014年特別編集版

10エレクトロニクス実装業界における2次元と3次元画像検査技術(AOI)の要求検査技術MIRTEC USA変更できるシステムのことである。モアレパターンを変更できないアナログモアレの場合は、一部のアプリケーションに制限が加えられる場合がある。 ここで、もう一度、3D検査に関連した、長所と短所を整理しよう。表2 を参照していただきたい。 このように、2D、3D検査それぞれの長所と短所を検討してきたが、どちらか一方だけでは複雑な検査要求を満たすことはできない。妥協のない検査装置をつくるには、お互いの長所を活かすことができる、2D検査技術の柔軟性及び正確さと3D技術の高度な測定性能を兼ね備えた検査装置が必要である。 最新の技術を惜しみなく投入した検査装置は、下記の装備で構成されている。 5台からなる高精度なカメラ群、歪みのない画像を提供するテレセントリックレンズ、多段のLED照明の装備。これらの装備の能力を余すところなく発揮するアルゴリズムと組み合わせることで、高度な2D検査が可能となる。さらに、高さ測定用のレーザを搭載したサブシステム、もしくはモアレ方式を採用したプロジェクタが装備されることになる。体積を利用した3D検査を実施するには、モアレ方式が必要である。さらに、その体積を正確に測定するには多重パターンモアレシステムが有効である。結果として、エレクトロニクス実装業界からの厳しい要求にこたえるためには、実績豊富な2D検査と、3D検査が必要不可欠である。 図3は、テレセントリックレンズを備えた15メガピクセルのメインカメラ、4台の10メガピクセルサイドカメラ、6段のLED照明及びデジタル多重パターンクアッドモアレサブシステムによる検査画像を示している。 高密度実装技術と実装部品の小型化技術が進化したことで、現在の2Dシステムでは対応が困難なレベルに到達した。その問題を解決するためAOIメーカーは、2Dのみならず3Dの技術を1 台の装置の中に組み込んだ全く新しい検査装置を提供しなければならない。2D検査技術の柔軟性及び正確さと3D技術の高度な測定性能を兼ね備えたAOIシステムは、今まで経験したことがない検査効率、検査品質を提供するであろう。 韓国のMIRTEC社は、エレクトロニクス実装業界のAOI装置を手がけるグローバルなサプライヤーであり、先進のAOI、SPIまたLED検査装置を開発している。そして、同社が今まで培ってきた先進的な技術をもとに、日本市場の開拓と全世界に広がる日系企業への新しい検査ソリューションの提案と各種装置のメンテナンスを目的として、2013 年8 月に、日本法人である日本ミルテック(株)が設立された。図3 部品浮きに関するイメージ プロセッシング表22Dイメージ3Dイメージ2D+3Dイメージ