実装技術4月号2013年特別編集版

実装技術4月号2013年特別編集版 page 19/50

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概要:
25EMSの構築・運用による大幅な廃棄物の削減とその成果製品製造現場の改善(株)山形メイコー 4  山形工場での主な改善事例1.廃アルカリ内部処理施設の導入と効果 2002年度の総廃棄物量のうち、66%という最大量....

25EMSの構築・運用による大幅な廃棄物の削減とその成果製品製造現場の改善(株)山形メイコー 4  山形工場での主な改善事例1.廃アルカリ内部処理施設の導入と効果 2002年度の総廃棄物量のうち、66%という最大量を占めていた廃アルカリの削減について、2004年度に「廃アルカリ内部処理施設」を完成させ内部処理を実施した(図2)。これについては、従来は、外部処理業者に全面的に委託処理を依頼していた。 その結果、アルカリ廃液量は、2002年度の原単位15.6kg/m2に対して2008年度の原単位は1.5kg/m2 となり、90%の削減を実現した。また、費用の削減効果金額(外部処理費-内部処理費)も年間で約1億3,000 万円となった。 このような結果を受け、2007 年6 月にはメイコーグループの宮城工場へ技術を移転する水平展開を図った。なおその際は、最上川に放流している山形工場のBOD の規制値25mg/L に対して、海に放流している宮城工場のBOD の規制値160mg/L となっているため、生物処理の爆気槽の処理施設は山形工場に導入したものの、宮城工場については除外した。2.RO(Reverse Osmosis)装置の導入(1)用水 山形工場では2004 年度からはRO 装置(後述)を導入しており、使用水の一部を地下水のRO 処理水に変更して水道水の使用量を削減した。その結果、水道使用量230円/tに対して、地下水を使用したRO水は100 円/t で製造可能となったことから、必然的に用水単価が減少した。 また、地下水は水道水よりも原価が安く、経費削減の効果があることに加えて、水道水よりも電気伝導度が低く純水に近いため、RO 水使用によって製品の品質も向上している。ただ問題点としては、RO水は、長期保存の水槽などではかびが発生してしまい、使用できない点などが挙げられる。つまり、塩素が入っている水道水のように長期保存はできないのである。(2)RO装置の概要(図3) RO装置は、原水を高圧ポンプにてRO膜装置に送り、逆浸透膜を通過させることによって原水中のイオンやコロイド物質を効率よく分離し、安定した水質を連続的に供給する、という装置である。図3 RO 装置の概要逆浸透(R.O.)のメカニズム圧力水逆浸透現象MgCaFeSi などH2ORO 膜ポリイミド(支持帯)集水管逆浸透膜エレメントのサンプル画面供給水エレメント端板供給水中心パイプ透過水透過水流路材逆浸透膜メッシュスペーサ(=供給水流路材)透過水濃縮水半透膜