実装技術11月号2012年特別編集版

実装技術11月号2012年特別編集版 page 42/52

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46 図14 は、電波新聞に広告として掲載された絵で、環境を大事にするその重要性を訴えるものとなっている。英語で説明するよりも、この絵を示すことによって、世界に知られているように日本の自然環境が最近おかさ....

46 図14 は、電波新聞に広告として掲載された絵で、環境を大事にするその重要性を訴えるものとなっている。英語で説明するよりも、この絵を示すことによって、世界に知られているように日本の自然環境が最近おかされている、ということを暗に示しており、環境対策が重要であること訴えている絵となる。 かつて、ドイツで開催された環境関係の国際会議において、ひと通りの発表を終えて、最後は質疑の時間となるその直前に、図15 のスライドを示した。すると、会場から笑い声を出て、いろいろな質問が出たということがあった。 最後に、座長を務めた英国の大学教授が、明らかにこの最後のスライドを意識して、「私の質問は、簡単なものですが……」と前置きを述べてから質問をした。会場からさらに笑い声が出たのはいうまでもない。 英語だけでなく中国語でも記載してあるが、台湾で環境関係の日本の実情を話すために招聘された際にも使用した。事前に資料を見せたところ、最後のスライドもぜひ使用して下さいとのコメントがつき、かつ中国語も付記していただいた。台湾はアメリカ帰りの技術者が多く、ユーモアを解する気風があるため、主催者側からもジョークのスライドを使うように後押しもあった。台湾でもドイツと同様、会場から笑い声が出た。 図16 は、海外の顧客に訪問して技術説明をして最後に示したスライドである。顧客は秘密保持契約を結んでいない限り、現在、開発目標としていることをなかなか提示してくれない。当時、欧米の携帯端末メーカーに訪問して技術説明後に、このスライドに見せた所、設計技術者が関心を示していただき、かたく閉ざしていた口が弛み、「実は……当社も次の新製品は重さ85gの携帯電話端末を開発目標にしており、ハロゲン/鉛フリーのプリント配線板の採用を考えている。板厚は……、層数は……』と明らかにしていただけた、ということがあった。これは「発表技法」によって引き出した情報である。 特に欧米では、発表内容がびっしりと書かれた資料で、かつ、何が特徴で何を訴えたいのかが不明の場合には、自分のPC を見ているだけで話を聞いてもらえないものである。中には、つまらない発表と判断すると途中で退席する人もいる。そのため、特に海外で技術説明や口頭発表する場合には注意が必要である。 では、次に英語による発表に関しての注意事項を説明しよう。13.英語で発表する際の英語の文章での注意は ? ●英語の文章は20 語以内の短い文章に心掛ける ● 50 語以上の長い文章は明快でなくなる ●構造は単文を基本として関係代名詞等の使用は避ける ●曖昧な表現は避ける ●発表の文章は能動態で受動態 ( 受け身) は避ける ●言い訳はあっても文章には先に記述しない ●言い訳や理由の説明を先にすると聴衆は聴いてくれな  い ●理由は後から説明をする ● Because で始まる文章は避ける ● “ …… such as ~ ” もなるだけ避ける ●発表用の英語の文章は自分だけで書かない ●ネイティブ・スピーカーにチェックしてもらうか英語  の上手な人に目を通してもらう図14 葛飾北斎の絵に空き缶やペットボトルが(電波新聞) 図15 簡単な質問を!