実装技術11月号2012年特別編集版

実装技術11月号2012年特別編集版 page 28/52

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26『タイムリーに、現場で不良解析を』という思想が反映されたリフローチェッカ『RCX-1システム』 株式会社マルコムでは、このたび新製品としてモジュラータイプリフローチェッカ『RCX-1システム』を発売した。 長....

26『タイムリーに、現場で不良解析を』という思想が反映されたリフローチェッカ『RCX-1システム』 株式会社マルコムでは、このたび新製品としてモジュラータイプリフローチェッカ『RCX-1システム』を発売した。 長年にわたってリフロー炉の温度測定システムを手がけてきた同社独自の測定技術が投入された本製品は、単なるバージョンアップにとどまらない新機能がされており、国内市場はもちろん、海外市場でのシェア拡大も視野に開発されたものとなっている。 今回は、同社営業部営業1 課課長の川崎直之氏と、海外営業部海外営業2課課長の室井邦彦氏に、同製品の開発の背景とその特徴をお伺いした。1.世界の現場での採用を見据えた  機構に 当社では20 年ほど前からこのような温度測定システムを展開を開始し、おかげさまで日本国内で広く認知していただいているとともに、高いシェアを有しております。一方で、近年では国内企業の生産工場の海外進出が多いことから、海外市場の環境下でご使用いただきやすい、高機能な製品が求められていると感じています。 そこで当社ではこのたび、今まで以上に一歩踏み込んだ開発を行い、世界中の現場でご使用いただける新たなモジュラタイプリフローチェッカ『RCX-1システム』を開発しました(写真1)。 これまで当社では、リフロー炉における各種の測定器を手がけてきましたが、温度測定については温度測定器、風速については風速計、酸素濃度は酸素濃度計と、それぞれ別々の製品としていました。 しかし本製品はモジュラタイプとしており、基本的となる6ch のリフローチェッカに追加する形で、たとえば酸素濃度を測りたい時には酸素濃度モジュールを追加すれば酸素濃度計として、または風速モジュールを追加すれば風速計として、カメラモジュールを追加すればリフローカメラとして、それぞれ対応できるようにしています。さらに、チャンネル数を増やしたければ、6chをプラスして合わせて12chで評価にすることもできるようにしているなど、目的やご予算に応じてフレキシブルに展開できるようになっております。 また、海外の現場では特に『壊れにくさ』が重視されます。そのため、格納するケースもより堅牢なものとし、質感も向上させている他、スイッチ部分についてもさらに強化し、かつ、グローブをはめていても押しやすいといったような工夫も施しています。もちろん、高温となるリフロー炉内を通るわけですから、耐熱株式会社マルコム写真1