実装技術2月号2012年試読

実装技術2月号2012年試読 page 12/26

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283. ECWC12/TPCA Show  2011レセプション  ECWC12/TPCA Show 2011初日の夜、展示会場内に設置されたレセプション会場で、合同のレセプションが開催された。このレセプションは諸外国から参集した人たちの交流の場....

283. ECWC12/TPCA Show  2011レセプション  ECWC12/TPCA Show 2011初日の夜、展示会場内に設置されたレセプション会場で、合同のレセプションが開催された。このレセプションは諸外国から参集した人たちの交流の場である。 開催時間までの待ち時間の間、通路には玉突き、プリクラなどが設置されていた(写真7)。さらに、葉書も置いてあり、スタンプを押したりして住所を記述しておけば、無料で配送してくれる郵便ポストも設けられていた(写真8)。なかなかうまく考えたもので、好評であった。取材班も日本に葉書を出したところ、帰国後にちゃんと受領できた。レセプション会場では多くの人たちが名刺交換をして交流している場面を見た。4. 台湾の電子回路市場推移 展示会場には、台湾の電子回路市場の推移が分かるように大きな表やグラフの掲示があり、台湾企業が台湾から中国へ進出した状況も理解することができた。 台湾の電子回路板企業の中国での生産規模は2008 年から逆転して、すでに50 %を超えている状況となっている(図1)。 特に台湾は、PC用マザーボードに関して大量に生産する国となり、早くから多層板にシフトし、台湾で生産できない大量生産に関しては中国工場で生産するようになった。その後、ICサブストレート用基板も生産する国となっていき、先端技術を確立していったという経緯がある。 2010 年度の用途別にみると、民生機器用途が20 %で、コンピュータ/通信用途で64 %も占めていることになり、産業構造の違いも出ている(図2)。 さて、最後に、人懐っこく話してくれる台湾人にいろいろ確認をしてみると、台湾人が尊敬する国として1位に『日本』、旅行したい国に『日本(北海道)』、移住したい国に『日本』、留学したい国に『米国』を選んでいるという面白い調査結果があることを聞かされた。 取材を終えて強く感じたことは、台湾人がグローバル思考で積極的に活動していることである。 台湾市場の特徴は、日本と比較すると人口も2,300 万人と少なく、小さな市場であることから、海外に市場を求める必要があり、早くから海外市場を念頭に置いて活動している点にある。語学力も日本人よりはるかに達者で、世界大会の会場で駆使して交流を持っていた点も大きい。 どうやら日本(日本人)には、日本市場のみに目を向けた島国根性のつけが回ってきているのではないかと思った。日本の基板業界も、台湾のように早くからグルーバルな観点から見ておけば、という、その必要性を痛感した次第である。<参考資料>1.TPCA配布資料 2.http://www.tpca.org.tw/写真8 郵便ポスト(家人、情人、朋人の3つの投函口がある)写真7 レセプションが始まる前にゲームを図1 台湾の電子回路基板生産推移図2 電子回路の用途別の割合