2015/02/23

凸版印刷、55インチ銅タッチパネルモジュールを開発、汎用モデルとして量産開始
~デジタルサイネージや電子黒板など幅広いアプリケーションへ展開~
 凸版印刷株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:金子眞吾、以下 凸版印刷)は、静電容量方式の55インチ銅タッチパネルモジュールを開発、汎用モデルとして2015年4月より量産を開始します。デジタルサイネージや電子黒板など幅広い用途の大型モニター向けに展開し、仕様を固定した汎用モデルとして、小ロット、短納期にも対応します。
 凸版印刷は、銅配線のパターンを形成したフィルムセンサー(銅タッチセンサー)とICコントローラなどをパッケージ化した、静電容量方式の銅タッチパネルモジュールを開発。2013年11月より、パソコンやタブレット端末などのモバイル製品用途に適した、小型から中型(10インチから27インチ)対応の製品を展開してきました。
今回、大型サイズ対応のICコントローラ、モジュール貼り合わせ技術の導入により、銅の性能がより活かされる大型タッチパネル向けに、55インチの銅タッチパネルモジュールを製品化、量産体制を確立しました。電極材に銅を使用することで、ITOなどの他材料に比べて抵抗値を大幅に低減、大型化しても優れた操作性を可能とし、最大10点のマルチタッチにも対応します。
 なお、本製品は汎用モデルとすることで、従来のカスタマイズ対応に比べて開発費用の削減や開発期間の短縮化とともに、小ロット対応も可能です。デジタルサイネージや電子黒板、産業機器など、幅広いアプリケーション向けに提供を行います。
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55インチ銅タッチパネルモジュール汎用モデル(左)と、銅タッチパネルモジュールの活用イメージ(右)

■ 背景
 タッチパネルは、スマートフォンなどのモバイル端末やパソコンでの利用拡大に加えて、デジタルサイネージや電子黒板、産業機器など、中型から大型モニターへの採用が進んでいます。
このような需要に対応するため、凸版印刷はエッチング手法で銅配線を形成した銅タッチセンサーを開発するとともに、2013年11月に世界で初めて銅タッチパネルモジュールの一貫生産体制を構築しました。モジュールの企画・設計段階から内製化することで、センサーの特性を合わせ込み、ICコントローラや使用する材料を最適化した高性能な銅タッチパネルモジュールを実現しました。
 今回、大型サイズ対応のICコントローラにマッチングしたセンサーの設計、大型タッチパネル向け貼り合わせ技術の導入などにより、55インチの銅タッチパネルモジュールを汎用モデルとして製品化し、販売を開始します。

 

■ 55インチ銅タッチパネルモジュール汎用モデルの特長
・優れた操作性を実現、最大10点のマルチタッチ対応
銅配線により抵抗値を大幅に低減(0.01Ω/□(オーム・パー・スクエア))し、優れた操作性を実現。最大10点のマルチタッチ対応、大型ディスプレイでもスマートフォン感覚でストレスなくタッチパネル操作が可能です。


・汎用モデルとして製品化、開発費用の削減や開発期間を短縮、小ロットからの対応も可能
55インチの銅タッチパネルモジュールを汎用モデルとして量産化。これまでの製品ごとのカスタマイズに比べて開発費用の削減や開発期間を短縮でき、小ロットでの対応も可能です。


・パネルのフラット化、狭額縁化を実現
パネルのフラット化や片側配線による狭額縁化が可能で、製品デザインの自由度が向上します。

 

■ 55インチ銅タッチパネルモジュール汎用モデルの仕様
 名称 : 銅タッチパネルモジュール
 方式 : 投影型静電容量方式
 サイズ : 55インチ
 構成 : カバーガラス、銅フィルムセンサー、ICコントローラ
 マルチタッチ点数 : 10点
 スキャン周波数 : 60Hz
 入力インタフェース : USB
 電源電圧 : 5V単一電源
 センサーシート : 銅フィルムセンサー
 ※ 汎用モデル以外のサイズやパターンのカスタマイズ、またペン入力対応などについては、別途相談。

 

■ 今後の展開
今後、凸版印刷は42インチ、32インチの汎用モデルについても量産開始を予定しています。これらを含め大型の銅タッチパネルモジュール事業で2015年度に20億円、2016年度に50億円の売上を目指します。さらに12.1~23インチの小型・中型サイズの汎用モデルも順次ラインアップに加えていきます。
今後も凸版印刷は、より高性能・高品質なタッチパネルモジュールの開発を進めていきます。

 

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* 本ニュースリリースに記載された内容は発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。

以上

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