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2014年10月28日

製造工程における様々な部品の形状測定を効率的に行える

測定顕微鏡「STM7」を新発売

測定顕微鏡「STM7」

測定顕微鏡「STM7」

オリンパス株式会社(社長:笹 宏行)は、科学事業の新製品として、製造工程における加工部品や半導体部品、電子部品の形状測定を効率的に行える測定顕微鏡「STM7」を、2014年11月4日から世界で順次発売します。

測定顕微鏡は、非接触の形状測定と金属顕微鏡による観察が1台で行える光学機器です。従来の加工部品の測定に加え、近年増加傾向にある携帯機器の半導体部品など、様々な部品の製造・組み立て現場で、対象物を傷つけずに、効率的な測定を可能にします。
今回発売する「STM7」は、検査対象物を載せるステージを大型かつ正方形にすることで、さまざまな大きさや形状の部品を一度にステージに置き測定することができます。さらに、本体台座に高剛性かつ高耐震性が特長の石定盤(花崗岩)を採用し、長期使用と安定した測定を可能にしました。また、測定支援ソフトウエアと顕微鏡用デジタルカメラの併用により、簡単な操作で、複雑な形状の測定を正確に行うことができます。
なお、本製品は2014年10月30日(木)~11月4日(火)に東京ビッグサイトで開催される「JIMTOF2014第27回日本国際工作機械見本市」に展示します。

発売の概要

製品名 発売日
測定顕微鏡「STM7」 2014年11月4日

主な特長

  1. 大型の正方形ステージにより効率的な測定が可能
  2. 本体台座に高剛性、高耐震性の石定盤を採用することにより、安定した高精度測定を実現
  3. 測定支援ソフトウエアと顕微鏡用デジタルカメラの併用により、簡単な操作で、複雑な形状でも正確に測定が可能

発売の背景

従来の加工部品そのものの測定に加え、近年は、携帯情報端末などに使用される微細な半導体部品や精密部品および部品同士の貼り合わせ具合など、製造・組み立て現場における測定ニーズが高まっています。測定顕微鏡は、金属顕微鏡と測定機の機能を併せ持ち、正確な測定を1台で効率的に行なえるため、様々な検査に用いられています。
当社は、「STM6」(2001年3月発売)の次機種として「STM7」を導入することで、製造・組み立て現場における検査のさらなる効率化をサポートします。

主な特長の詳細

1. 大型の正方形ステージにより効率的な測定が可能
検査・測定対象物を載せるステージを、従来の250mm×150mmから300mm×300mmの大型で正方形のタイプにしました。これにより、半導体の300mmウエハやプリント基板などの大型の対象物(サンプル)も向きを変えずに測定することが可能です。また小型のサンプルは複数同時にステージに置けるので、効率的な測定が可能です。

2. 本体台座に高剛性、高耐震性の石定盤を採用することにより、安定した高精度測定を実現
1万分の1mmの精度で部品の大きさや組み立て具合などを測定するため、測定顕微鏡には安定性と耐震性が求められます。「STM7」は、本体台座に高剛性、高耐震性の石定盤(花崗岩)を採用することで、より安定した高精度な測定を実現しました。

3. 測定支援ソフトウエアと顕微鏡用デジタルカメラの併用により、簡単な操作で、複雑な形状でも正確に測定が可能
測定支援ソフトウエア「STM7-BSW」と当社の顕微鏡用デジタルカメラを併用することで、簡単な操作で、より複雑な形状の部品でも正確に測定が行えます。測定結果は簡単にMicrosoft Excelに出力でき、効率的なレポートの作成を可能にします。

主な仕様

  小型手動本体 STM7-SF
小型電動本体 STM7-SFA
中型手動本体 STM7-MF
中型電動本体 STM7-MFA
大型手動本体 STM7-LF
大型電動本体 STM7-LFA
本体
(フォーカス)
観察可能
最大高さ
測定対物:120mm   金属対物:175mm 測定対物:90mm
金属対物:145mm
対物レンズ 測定対物 MM6-OBシリーズ
金属対物 MPLFLNシリーズ、LMPLFLNシリーズ、MPLFLN-BDシリーズ、LMPLFLN-BDシリーズ
ステージ 測定範囲 STM7-CS50:X軸50mm
Y軸50mm
STM7-CS100:X軸100mm Y軸100mm
STM7-CS200:X軸200mm Y軸200mm STM7-CS300:X軸300mm Y軸300mm
測定精度 STM7-CS50: (3+L/50)µm
STM7-CS100: (3+2L/100)µm
(3+4L/200)µm (3+6L/300)µm
カウンタ 軸数 3軸
最小分解能 0.1µm
外形寸法
(W x D x H)mm
466 x 583 x 651
466 x 583 x 811
606 x 762 x 651
606 x 762 x 811
804 x 1024 x 686
804 x 1024 x 844
質量(kg) 約84kg/約92kg 約152kg/約159kg 約277kg/約284kg
大型本体STM7-LF/STM7-LFA使用時、光軸から180mm以上奥まった位置では高さ100mm以下の測定物が搭載可能

(科学事業とは)
「ライフサイエンス・産業事業」は、2014年4月1日より「科学事業」に名称を変更しました。
「医療」および「映像」と並ぶ、オリンパスの3大コア事業のひとつで、主な製品は光学顕微鏡と工業用内視鏡および非破壊検査機器です。科学事業はこれらを通して、医療・生命科学・産業分野における研究開発、生産現場における品質向上、航空機や大型プラントなどの検査による社会インフラの安心・安全確保に貢献しています。

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